鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「スタンフォードの自分を変える教室」

・スタンフォードの自分を変える教室
著者:ケリー・マクゴニカル 訳:神崎朗子
出版:大和書房(Kindle版)



もともとは書籍で出版されてるのを購入してたんだけどね。
先に読んだ妻は「なかなか面白かったよ」との感想。
でもハードカバーなんで、ナカナカ持ち歩く気になれず、後回し後回しに・・・。
結局電子書籍が出版され、Amazonの日替わりセールで安売りされたときにKindle版を購入しちゃいました。
・・・って、「意志力」に関する本なのに、最初っから欲望に負けとるやん!w。



「自分を変える」というのは、「意志力」を高めることで、「自己コントロール」が出来るようになるってこと。
元となる講義・本書を訳者がこんな風にまとめている。



<講座「意志力の科学」では、心理学、神経科学、医学の各分野から自己コントロールに関する最新の見解をわかりやすく説明し、意志力を強化するためのさまざまな戦略を紹介します。>
<意志力の問題はすべての人に共通の悩みであり、意志力を強化することは精神論とは無縁であることを、マクゴニカルは科学的にはっきりと示しています。意志力を強くするために必要なのは、失敗に対する罪悪感や自己批判ではなく、自分に対する思いやりと、自分の心と体の反応を科学者の目で観察することだと説いています。そして、思考や感情を抑えつけたり、欲求を頭から否定したりせず、行動をコントロールする方法を身につけることが重要だと述べています。つまり、エクササイズのように正しい方法を実践すれば、意志力を鍛える方法を身につけることができるのです。>(訳者あとがき)



本書の章立てはこんな感じ。



第1章 やる力、やらない力、望む力  潜在力を引き出す3つの方法
第2章 意志力の本能 あなたの体はチーズケーキを拒むようにできている
第3章 疲れていると抵抗できない 自制心が筋肉に似ている理由
第4章 罪のライセンス よいことをすると悪いことをしたくなる
第5章 脳が大きなウソをつく 欲求を幸せと勘違いする理由
第6章 どうにでもなれ 気分の落ち込みが挫折につながる
第7章 将来を売りとばす 手軽な快楽の経済学
第8章 感染した! 意志力はうつる
第9章 この章は読まないで 「やらない力」の限界



それぞれに「視点」と「エクササイズ」が設定されていて、それを実施して行くことで「意志力」が上がって行く・・・というもの。
ホントに?
うーん、多分、上がると思うよ。



本書で紹介されている科学的な見解って言うのは、殆ど知ってるものばかり(ドーパミンが「幸福」ではなく「欲求」の元であるというのは意外だったけど、それくらい)。それを「意志力強化」という点で組み直したのが本書の特徴だけど、根本となる視点には怪しげな精神論やらエセ科学の類いはないと言えるだろう。
むしろ問題は、「それを知っているのに、今の僕の『意志力」が強い、『自己コントロール』がしっかりできてるとは言えない」
っつうことですな。
Amazonのセールにやられまくっているようにw。



結局、根本にあるのは「実行できるかどうか」。
「実行するためにはどうすればよいか」
も本書には含まれてるんだけど、そこが難しいってのが実感でもあるんだよねぇ。(実行と「継続」ね)



とは言え、改めて読んで、「そうだよなー」と思ったのは事実。
と言うことで、現在「瞑想」にトライしているところです。
10週間後には目覚ましく「意志力」が上がった「新しい自分」が・・・
ってのも戒められてる考え方ですがねw。