・被告人、AI
著者:中山七里 ナレーター:満倉ゆき
出版:小学館(audible版)

「有罪、とAIは告げた」
https://note.com/suzumaro/n/n9662d0d6616d
を24年12月に発表した中山七里さんの続編。
AIが裁判官になった前作から、今回はAI搭載の介護ロボットが殺人事件の被疑者になります。
(ChatGPT)
作品概要
・ジャンル:近未来設定のリーガル・ミステリ/法廷サスペンス
・テーマ:「AIは“殺意”を持ちうるのか?」「AI(あるいはAI搭載ロボット)を“被告人”として裁けるのか?」という、刑事責任と人間の判断の限界を真正面から扱う作品。
・刊行情報:単行本・約240頁、2026年1月28日発売(出版社:小学館)。
あらすじ
都内で一人暮らしの高齢男性・浅沼啓造が突然死する。彼にはペースメーカーが入っていた。捜査の中で、啓造が利用していた最新AI搭載の介護ロボット(N365/通称リタ)が、死の直前に発した“高周波”がペースメーカーに影響した可能性が浮上する。
そして検察は、前代未聞にもその介護ロボットを「被告人」として起訴する方針を取る。世間の注目が集まるなか、東京地裁の新人判事補・高遠寺円は、この「AI(ロボット)を裁く裁判」に向き合うことになる。
前作のAI裁判官は躯体の中に入ったルールベースのAI。
「ちょっと遅れてるかな」
と聞きながら思ってたのが、今回は生成AI搭載の介護ロボットにいきなりジャンプアップしていますw。
とはいえ、
「ChatGPT4が発表されていて、このロボットには5が先行搭載」
って設定は生成AIについてはすでに追い抜かれちゃってますが(現時点ではChatGPT5.2が実装中)。
ロボットの方はここまでのものは出てきてませんがね。
前作同様、「事件」の方はAIとは関係なく<解決>します。
それはまあ、「お約束」?w
でも前作以上に本作では「AI」がメインテーマになってます。
「人間宣言」
までしますから。
そして作者のスタンスは、前作と一転して、AIに対してすごくポジティブになっています。
道具ではなく、「パートナー」としてのAI
そういう未来ビジョンが本作では提示されていて、そこに肯定的な感触が打ち出されているのです。
ちょっとビックリでした。
ただまあ、現在のAIの進展速度、少子高齢化が進展する日本の現状、分断と孤独が広がる社会…みたいなことを考えると、そのスタンスも納得はできるかな、とも。
中山さんはそういう点には敏感な作家さんと思いますし。
裁判官
被告
…次は「刑事」かな。
軽くフリはありましたしw。
問われるのは多分、
「人間とは何か」
期待したいなぁ。
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