鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

凝った設定に乗れるかどうか…:読書録「探偵小石は恋しない」

・探偵小石は恋しない
著者:森バジル
出版:小学館(Kindle版)

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年末年始休暇用に購入した本の一冊です。
なかなか評判がよさそうだったので、読んだことない作家さんだったんですけど、購入してみました。
読み出したら一気でしたね。
まあ、面白かったです。


(ChatGPT)
作品概要
2018年に第23回スニーカー大賞《秋》優秀賞、2023年に『ノウイットオール あなただけが知っている』で第30回松本清張賞を受賞した小説家・森バジルの新作。
『なんで死体がスタジオに!?』に続いて、2025年9月刊行。
恋愛小説の要素と、本格ミステリの“仕掛け”が融合したタイプ(「ネタバレ厳禁」を強く打ち出してる作品)。

 

あらすじ
ミステリオタクの私立探偵・小石は、いつか小説の名探偵みたいに華麗な事件を解決する日を夢見ている。
…ところが現実は、依頼の9割9分が不倫・浮気調査。いわゆる色恋案件ばかりで、推理らしい推理の出番が来ない。
それでも小石が色恋調査を続けるのには理由がある。彼女は恋愛そのものには興味が薄い(むしろ嫌い寄り)なのに、色恋沙汰の“解決”だけは異様に得意なのだ。

相棒の蓮杖といつものように調査をこなす中で、ふたりは「これはただの色恋案件じゃないぞ?」という意外な真相に触れていく。しかもその裏側で、さらに別の“思いもよらない事件”が静かに進行していて——。

合図は小石のひと言。
「さて。ここからは名探偵の時間ということで」

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主人公が事務所を開いているのが福岡市の西新(にしじん)なんですけど、ここって僕が福岡で勤務していたころ、単身寮があって、そこらへんに住んでたんですよね。
なんとなく「ああ、そこらへんかな」とか思いながら読んで、そういう馴染み感もちょっとあってよかったです。


ネタバレ厳禁ってかなり言われている作品で、確かにそれはその通りなんですけど、これネタバレしようと思うと結構説明をしなきゃいけないので、簡単にはネタバレできないかなっていう内容でもあるかと。
とにかく設定が複雑なんですよ。
その設定の複雑さ自体が、ネタバレというか、作品の根底を覆すような流れになるっていう、そういう感じの作品です。


作品の中核にあるのは、離婚とか不倫が人間関係や家族関係、特に子供にどういう影響を与えるかっていうところにあるんじゃないかな。
そういう意味で、わりと軽い感じで話がスタートするんですが(題名も微妙に駄洒落だし)、それなりに重いところに入っていく。
でもラスト、読後感は結構いい。
そんな感じでしょうか。


正統派ミステリーと言っていいかどうかはちょっとわからないですけど。
ヒロインの特異体質とかね。
まあでも僕はこういうの嫌いじゃないですね。
世界観そのものがトリッキーなミステリーっていうのもありますけど、そこまでトリッキーじゃないので、作品世界に入りやすいっていうのはあります。
まあ西新が舞台だし。


今っぽいミステリーという意味で一読には値する作品かなとは思います。
ネタ的に続編はないかな。


#読書感想文
#探偵小石は恋しない
#森バジル