・スパイダー・ゲーム
著者:ジェフリー・ディーヴァー、イザベラ・マルドナード 訳:池田真紀子
出版:文春文庫(Kindle版)

ジェフリー・ディーヴァーが元捜査官という経験を持つ作家イザベラ・マルドナードと共作した新作。
単品じゃなくて、新しいシリーズとしてスタートするようです。
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本の概要
新たなる名探偵と連続殺人犯の頭脳戦。
魔術師ディーヴァーが自身の原点に回帰し、
新鋭スリラー作家のエネルギーで加速、
ここに新シリーズが快速スタートを決める!
国家安全保障省の捜査官カーメン・サンチェスの妹が襲われた。辛くも命に別状はなかったが、犯人は前日に男性を殺害したのと同一人物とおぼしく、事態は連続殺人の様相を呈する。犯人には蜘蛛のタトゥーがあったことから「スパイダー」と呼称されることになった。だが捜査は遅々として進まず、サンチェスは妹を守るために自ら「スパイダー」を追うことを決意、ハッキングや権利侵害事案のエキスパートであるジェイク・ヘロン教授に協力を要請する。
サンチェスが行動し、自らを名探偵ホームズにならって「諮問探偵」と称するヘロンが情報分析と推理にあたるという役割分担で、二人は着実に「スパイダー」に迫るも、第三の事件が発生。現場は南カリフォルニア全域に広がり、被害者のプロファイルもバラバラに見える。
この連続殺人をつなぐ糸は何か?
二重底、三重底の真相。カオスに見える事件のなかに秩序が見えたとき、名探偵と天才犯罪者のチェスゲームは最終局面に!
ジェフリー・ディーヴァーが元法執行官のサスペンス作家イザベル・マルドナードとタッグを組んで送り出す名探偵ヘロン・シリーズ第1作。
ディーヴァーはいろいろなキャラクターを創作してますが、まあ一番有名なのは、なんといってもリンカーン・ライムとアメリア・サックスのコンビでしょう。
今回の作品もそれに近い形のコンビが登場します。
女性捜査官カーメン・サンチェスとセキュリティの専門家ジャコビー・ヘロン。
頭脳部門を男性が受け持ち、アクション部門を女性ってのはリンカーン・ライムシリーズと同じですね。
何も同じにせずに、逆のパターンでやってみてもっていう気もしなくもないですけど、しっくり来ると言や、しっくり来るんですよね。この組み合わせ。
作品としては、暴行犯と思われた事件が、これって快楽連続殺人犯じゃないか、いや何か目的のある連続殺人じゃ…とどんどん展開し、大小のどんでん返しも見せられて…と言う展開。
ディーヴァーとイザベラはどういう分担で描いたのかよくわかりませんが、ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズにもあるようなドライブ感のある気持ちよいどんでん返しもある作品になっています。
いやぁ、面白かったです。
物語的には明らかに完結してない部分があって、ウォッチメーカーのような仇役がまだ残されていますし、カーメン姉妹の父親の謎なども残っています。
ここら辺を絡めながらシリーズを展開していくということでしょうか。
それはそれでかなり楽しみですね。
ディーヴァーは75歳ですか。
こうやって共作に手を出すというのも、年齢もあるのかな?
もともと結構な作品数を短期に書き上げる作家ですから、書きたいアイディアは山とあるんじゃないかと。
それを吐き出すために他の作家さんの力も借りて…とか。
まあ、本作に関しては、特に一部オープンエンドになってますから、その続きが気になるのはまあ確かです。
露天ジャグジーの彼女とかも気になるしなぁw。
何にせよ、楽しみなシリーズが出てきたのが間違いないですね。
いや、まあ、新シリーズを読むと「それはそれとして、早く次のリンカーン・ライムをお願いしたい」っていう気分になるのも確かですけど。
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