鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ヒロインにちょっとイラッとするw:読書録「マーブル館殺人事件(上・下)」

・マーブル館殺人事件(上・下)
著者:アンソニー・ホロヴィッツ  訳:山田蘭
出版:創元推理文庫(Kindle版)

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(Amazon)
『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続くシリーズ第3弾!
〈アティカス・ピュント〉シリーズの新作を巡る謎。
トップレベルの犯人当てミステリ!

(上)
ギリシアでの生活に区切りをつけ、ロンドンに帰ってきたわたし、スーザン・ライランド。フリーランスの編集者として働いていたところ、予想だにしない仕事が舞いこんできた。若手作家が名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを書き継ぐことになり、その編集を依頼されたのだ。途中までの原稿を読んだわたしは、作者が新作に自分の家族関係を反映しているのを感じる。ということはこの作品のように、現実世界でも不審な死が存在したのか?


(下) 
『ピュント最後の事件』に若手作家が仕掛けた企みとは?

若手作家エリオット・クレイスが書き継ぐことになった〈アティカス・ピュント〉シリーズの新作『ピュント最後の事件』。編集者のわたし、スーザン・ライランドは、作品世界とエリオットの生い立ちの間に多くの類似点があるのを知る。エリオットは途中まで書かれたこの新作で何をたくらんでいるのか? 世界的な児童文学作家だった、彼の祖母の死に何かがあったのか? 

 


「カササギ殺人事件」シリーズ第3弾。
第2作の解説で、3作目のことに言及があったので、まああるんだろうと思ってましたが、「どうやってあの続きを」と思ったら、いやまあ、やってくれましたね。
またまた楽しく読ませてもらいました。


もちろん元々のアラン・コンウェイが書いた<アティカス・ピュント>シリーズはもうすでに作者が死んでるから続きはないんですけど。
作者を変えてシリーズの続編をっていうあたりは、ホームズや007シリーズの続編を描いたアンソニー・ホロヴィッツらしい設定。
当然その過程で,それぞれの著作権団体との関係性なんかもあったんでしょうから、それも反映してっていう内容なんでしょうか。
いやまあ、その財団がこんなにドロドロしているとはちょっと思えないですけどw。
話としては面白いんですけどね。


前作でも思ったところではあるんですが、ヒロイン(スーザン・ライランド)がなんかちょっとイラッとさせるところあるんですよ。
本作についても続編を書くことになった作者との編集者としてのやり取りとか最後の危機的状況での振る舞いとか,物語的にはまあそういう展開っていうのはわかるんですけど、
「いや、ここでそれってどうなのよ」
って感じも正直ありました。
そういう意味で言うと、ちょっと自己中心的な主人公なのかなっていう気もしなくもない。
そこらへんがアラン・コンウェイと重なる?
うーん、どうなんだろう。
まあ、あそこまでエゲツなくはないかw。
でも100%共感できるキャラでもないと思うんだよなぁ。


というわけでラストはこんな感じ。


<三十年近く前、わたしの人生にアランとその作品が入りこんできて以来、ここまでどれほど苦労ばかりさせられてきたことか。でも、ここにこうして立ちながら、ついにこれで手が切れるのだと、わたしははっきりと悟っていた。アティカス・ピュントについては、以前にも同じ決心をしたことがある。それでも、今度こそ、二度とそれをくつがえすつもりはない。  
二度と。  
そう、けっして。>


いやこれってどう考えても次へ引っ張ってるでしょう。
…と思ったら確かに4作目も既に企画されているそうです。


どうするんですかね。
新たにシリーズの続編を書く作者が出てきてますが、その作者とまたヒロインが軋轢を生んだりするんでしょうか。
なんかそういうのありそう。
それが面白くなるかどうかは…
いやまあ、ホロヴィッツだから面白くはしてくれるんでしょうけどね。
何にせよ、続きを待たしてもらいましょう。
楽しませてくれるのは間違いないと思いますので。


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