・六色の蛹
著者:櫻田智也 ナレーター:浅井晴美
出版:東京創元社(audible版)

櫻田さんの新作の「失われた貌」を読んで、
「そういえば<蝉かえる>のシリーズの方はどうなってるんだっけ」
と思ってAmazonを覗いてみたら、もう出版されていましたw。
それどころかaudibleにもなっていたので、ダウンロードして聴取。
(Amazon)
昆虫好きの優しい青年は、
人の心の痛みに寄り添う名探偵
日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した
『蟬かえる』に続く、〈魞沢泉〉シリーズ最新作!
昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!
■目次
「白が揺れた」
「赤の追憶」
「黒いレプリカ」
「青い音」
「黄色い山」
「緑の再会」
このシリーズ、それぞれの短編がゆるく連作短編的につながっている構成になっているんですけど、本作は特に作品間の関連性が強かったように思います。
まあ、鹿狩りの事件の話と花屋の事件の話はそれぞれ2つ連続している話になってて、さらにそれぞれに繋がってる流れになってましたからね。(1話と5話。2話と6話)
短編としては、それぞれ短編としては探偵役のエリ沢青年が空気が読めるんだか読めないんだかのちょっととぼけた味わいを持っているキャラクターなのに対して、殺人事件など重めの事件が扱われているのも特徴です。
背景とか動機とか、結構重めなんですよね。
まあここら辺の資質が新作の警察小説「失われた貌」に繋がってるっていうところもあるんでしょうけど。
ただその割に本作は読み終わった後の読後感がスッキリしているのが本作の特徴でもあったと思います。
いや本当に良かったですよ。
まあ2作目の短編を聞きながら犬の散歩してたんですけどラストのあたりでちょっと涙ぐんじゃって、声が漏れて犬にビクッとされたのは秘密ですけど。
うーん、ほんと涙もろくなってきたなぁ。
最新作はノンシリーズの警察ものでしたけどこのシリーズの方も続くのかな。
なかなか得難い味わいがあるので、是非とも続きを読みたいと読ませて欲しいと思っています。
早めにaudibleになるなら、なお嬉しいっすw。
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