ラトビア出身のギンツ・ジルバロディス監督が作成したインディペンデント・アニメ映画で、アカデミー賞を受賞した作品。
評判になっているのは知ってたんですけど、なかなか見ようという気にはなれなかったんですが、プライムビデオに落ちてきているのを見かけて、何気なく見始めました。
セリフなしで一時間半っていうのはきついんじゃないかなと思ったけど、見始めたら最後まで退屈せずに見ることができました。
これはなかなかすごい作品なんじゃないでしょうか。

メインとなるのは黒猫。
それからカピバラ、キツネザル、ラブラドールレトリーバー、それとセクリタリーバードなんですけれども、これらがすごくリアルに描かれ動きます。
そして彼らを取り巻く自然の表現も素晴らしい。
今回は洪水で舟で流されていく設定なんで水の表現も色々ありますが、こちらの方もすごく美しく描かれています。
クジラも良かったですよね。
一方で、リアリティはあるんだけどリアルかどうかという点ではまた別で、例えばこの世界観で、
洪水で世界が水没しつつあるというのがどういうことなのか、
人間がどうしていなくなっているのか、
あるいはこの巨大な建築物は何なのかとか、
そういうところはリアルとは違うところで成立していると思います。
それがすごく美しいんですけどね。
ストーリー自体はまあ単純で洪水で居場所がいなくなった黒猫が、ボートに乗って川辺に流れていく中で、いろいろな動物たちと協力するようになり、仲間になっていくっていう話なんですけれども、まあそのストーリーそのものよりも、この絵や動きを楽しむっていうのがこの映画なんじゃないかと思います。
なんで退屈しないのか、自分でも未だによくわからないんですけど、本当に退屈しなかったです。
もともとこの監督は一人でアニメーションを作ってたらしいんですけれども、今回は50人くらいのスタッフを作って5年間で作り上げたとか。
でも、それでも人数は少ないし、それが成立したのは3Dとかいろいろなソフトを使って制作をしたっていうところがあるようです。
今どんどんどんどん生成AIの動画作成機能なんかも機能がアップしていきますけど、その行き着く先はこういう作品が手元で作れるようになるなんてことになるんでしょうか。
そうなったらそうなったで面白いな。
いろいろなアイディアが新しいツールで実現するってことですから。
猫好き動物好きの人なら楽しめると思いますよ。ぜひ。
ちなみに僕はカピバラのファンです。
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