鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

働き方としては昭和なんだけど、「忖度」はない:読書録「高宮麻綾の引継書」

・高宮麻綾の引継書
著者:城戸川りょう ナレーター;品田美穂
出版:文藝春秋(audible版)

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audibleのオススメに上がってきたんですが、表紙が気楽に読めそう/聞けそうな感じだったので。
相変わらずAmazonにヤラレっぱなしw。
まあ、面白かったからいいんですけどね。


(Amazon)
本の概要
\こんな会社辞めてやる! そう思ったことがある人、全員集合!/

精魂込めて作り上げた新規事業が、親会社に潰された。理由はリスク回避。

「なんであんたたちの意味わかんない論理で、あたしのアイデアが潰されなきゃなんないのよ!」

怒りを爆発させた三年目の社員・高宮麻綾は、社内外を駆けずり回り、〝リスク〟の調査に乗り出す。

私は私の仕事をモノにしてみせる――
だってそういうたまらない瞬間のために生きているんだもの。

忖度、義理、出世……それって昭和の話? いえいえ、いつの時代も会社はややこしくって面白い!

今日の味方は明日の敵――めくるめく令和のサラリーマン小説が爆誕。

 

食品関連企業の子会社に勤める女子社員が新規事業の企画を立ち上げ、グループの新規事業コンペに当選したものの、なぜかその新規事業立ち上げがストップとなる。
それは親企業の「リスク回避」が理由なのだが、その理由にどうにも納得がいかず…
という展開。
短気で暴走しがちなヒロインのキャラクターが秀逸で、かなり危ない橋を渡りながら、事業立ち上げのために奔走する姿が楽しいです。
夜討ち朝駆けっぽい働き方は「昭和」ですが、組織の論理や人間関係におもねるような「忖度」は全くなくて、そこが気持ちいいんですね。
作者さんは東大卒の現役商社マンとか。
コメディタッチだけどディテールがしっかりしてるのはだからでしょうね。
「ミステリー」としては弱いとは思いますけどw。


こう言うのはオーディオブックに向いてます。
暴言・愚痴を吐き散らかすヒロインのセリフが爽快です。
まあラノベっぽ言っちゃあラノベっぽいんですけど、そう言う時代でもないですしね。
楽しく読めればOKかと。
もっともコレを単行本で買うかどうかと言われると、ちょっと躊躇しちゃいますが。


しかしまあ、「令和のサラリーマン小説」…かぁ。
働き方改革は遠いかもなぁw。

 

高宮麻綾の引継書
城戸川りょう
文藝春秋