・カフネ
著者:阿部暁子 ナレーター:岸本百恵
出版:講談社(audible版)

「本屋大賞受賞」のニュースを見たタイミング位で、Audibleに新作でアップされていました。
「まぁ聞いてみるか」
と聞き始めたら、話に引き込まれちゃって、割と短期間で聞き終えることができました。
なんだろうなぁ。
「本屋大賞」にふさわしい作品て感じですかね。
エンタメでちょっとエモいw。
サマリー(audible)
一緒に生きよう。 あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。 この物語は、 心にそっと寄り添ってくれる。
法務局に勤める野宮薫子は、 溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。 弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、 やがて彼女が勤める家事代行サービス会社 「カフネ」の活動を手伝うことに。 弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。 食べることを通じて、 二人の距離は次第に縮まっていく。
秀逸なのは「小野寺せつな」と言うキャラ。
まぁ、なんと言いますか「男前」ですw。
不妊治療に失敗し、離婚して、弟を亡くした主人公の薫子はボロボロになってるんですけど、それがちょっとクールで突き放したところのあるせつなと一緒に行動することで立ち直ってきます。
2人は家事代行サービスのボランティアで一緒に行動するんですけど、そこで出会う人たちの境遇にどういう風に対処していくかっていうのを、せつなが料理を作っていく過程で解きほぐしていく。
基本的には絶妙な距離感を保っているんだけど、時に踏み込んじゃうところなんかもあって、そこら辺がドラマとして面白く聞けます。
なるほど、こういう風にしていろんな人と出会うことで、関係性が変わってくる話なんだなぁ
と思いながら、聞き進めるうちに、ドラマは主人公の死んだ弟の話になり、そしてせつな自身の話になっていく。
うまい流れでした。
エンタメとしてすごくよくできてる構成なんじゃないかなぁと思いますね。
うまい作者さんてまだまだいるんだなぁ。
物語の1つのコアが主人公と両親そして弟の関係なんですけど、なんだかここら辺直近で読んだ萩尾望都さんの母親との関係なんかを思い出したりして軽いシンクロニシティーでした。
親子って難しいよね。
世の中の流れが早すぎて世代ごとに価値観がずれまくってる感じもするし、
その落としどころがこんな感じなのかっていうのもなかなか興味深かったです。
すごく聴きやすいですから、オーディオブックでもオススメですが、読んでも楽しめるんじゃないでしょうか。
それにしても、Audibleさん。良いところを良いタイミングでオーディオブックかしますね。
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