・はじめる力
著者:安野貴博
出版:サンマルク出版(Kindle版)

60歳になったし、今さらビジネス書とか自己啓発本じゃあでもないしなぁとは思ってたんですけどね。
サンマルク出版だし、
でもまぁ個人的に「安野貴博ファン」なので、ファンとして購入してみました。
結構面白かったですね。
個人の自己啓発と言う点で言うと、これはこれでなかなか厳しい道だなぁって言う気もしますけど、組織のマネージメントの新しいやり方と言う点で言うならば、確かにこんな感じかもしれないなぁと言う風な納得もありました。
(Amazon)
行動に必要なのは、才能でも性格でもなく技術だ
「動きたいけど動けない」
「何が正しいのかわからないから、身動きが取れない」
そんな思いは誰にでもあります。
本書は、「本来は石橋をたたいて渡るタイプ」でありながら、政治経験も地盤もゼロで都知事選に立候補した著者が、その心配に負けず、ものごとを「はじめる技術」をまとめました。
・取っても問題ないリスクの見分け方
・失敗が「学び」や「経験値」に変わる考え方
・「はじめる」ためのチームビルディング など、
「やりたいことがある」「いつか何かをやりたい」と思っている人が、
読むだけで何かをはじめたくなる、はじめる後押しをしてくれる1冊です。
AIエンジニア×起業家×SF作家だからこそ書ける「未来」の話
著者が何かをはじめるときに考えている「未来」のつかみ方も伝授。
「何をやるべきか」迷っている人、そもそも何がやりたいかわからない方にも参考にしていただけます。
最後に、安野さんが目指す未来についても言及。デジタル民主主義のこれからが知りたい方にも必見です。
失敗しても、うまくいっても、「何かをはじめた人」が歴史をつくる。
そしてそのチャンスは誰にでもあることを実感できる1冊です。
【目次より】
第1章 変えられる未来は今ここにある
—— 自分なりのゴールを見つける
解像度の高い未来をイメージする
身の回りから未来を想像する
未来を現実にするために ――「語る価値のある未来」は何か
テクノロジーの進化に追いつくよりも、大事なこと
テクノロジーとどう向き合うか
小さなことから未来を少しずつ傾けていく
第2章 小さくはじめる技術
—— ゴールまでの戦略とストーリーを考える
初めて一歩を踏み出すために
打席に立てる数は増やせる
小さな中間ゴールをつくっておく
複雑な物事を細かく分解して考える
なめらかに成功し、なめらかに失敗する
第3章 「はじめる」ためのチームと文化をつくる
—— スピードと心理的安全性を大事にする
チームをどうはじめるか
「スピード」と「心理的安全性」を両立するチーム安野のルール
これからのリーダーシップ 「わからない」中で意思決定を続けていく
心理的安全性の高いコミュニケーション
第4章 「はじめる」社会をつくりはじめる
—— デジタル民主主義2030プロジェクト
ほんの少しの工夫で社会は変わる
日本の社会と民主主義のバグを直す
「デジタル民主主義2030」プロジェクトの始動
おわりに これからの人の仕事は「未来への方向性を示すこと」
AIに関する安野さんの面白いところは、難しい技術をわかりやすく解説してくれると言うところにあって、最近YouTubeでいろいろ新しいワードや流れなんかを解説してくれているのは参考になっています。
都知事選以降の政治がらみの取り組みは、「デジタル民主主義2030」と言う活動に集約されていますけど、イデオロギーや思想性、政党性から1歩引いたところで、政治に関わっていこうと言うスタンスが、僕の感覚にフィットします。
複雑化している現在の社会情勢や政治情勢から考えると、実際には「正義」「正しさ」「公平・公正」と言う考え方は重要な意味を持ってくると思うんですけど、日本の場合そういうことを語るにはメディアや政治・行政体制、スキームが古くなりすぎているというのがあると思っています。
「デジタル民主主義2030」の取り組みはそこの部分に手を入れようと言うもので、その改革を超えたところにイデオロギーを語る土壌ができるのじゃないかというのが僕のスタンスです。
アメリカに続いて、日本でも分断の気配というのは出てきているように感じていますが、それを語る土壌をしっかりと作り直しておかないとまずいことになるんじゃないかと言う懸念もあります。
本書で語られているのは「技術」ですからね。
まぁ正確に言うと「考え方」いや「気持ち」に踏み込んだところもないとは言えないですが(そういう意味では自己啓発本でもあります)、イデオロギーや思想的なところにはできるだけ踏み込まず、具体的でわかりやすいく、行動に移せることにを中心に語ろうとしているのが好ましいです。
AIとの付き合い方や、こういう時代でのマネジメントのあり方という点では、納得感のある内容になってるんじゃないかなぁ。
僕は好ましいと思うけどね。
まぁ個人的な興味は「デジタル民主主義2030」がどういう風になっていくかって言うところにあるんですけどね。
今のところそれはオンザウェイなんで具体的なところは見えてきてないけど、次の参院選位からそこら辺のところが出てくるのかな?
安野さん自身が言ってるようにスモールステップではあるんだろうけれども、やっぱり期待するところは少なくないです。
AIのほうの進歩もものすごい勢いで進んでいるから、デジタル民主主義の実装化っていうのもハードルは低くなってるだろうけど、一方で、政治のほうの不安定さなんかも、トランプ大統領のアレやコレやを見てると加速的になっているように思えます。
そういうところのせめぎ合いも、次のステップでは重要になってくるのかなあ。
#読書感想文
#安野貴博
#はじめる力