・きみに冷笑は似合わない。SNSの荒波を乗り越え、AI時代を生きるコツ
著者:山田尚史
出版:日経BP(Kindle版)

山田さんは松尾研究所出身で、起業を成功させた後、現在はマネックスグループの取締役をしながら小説も書いていると言う方。
面白い経歴だし、AIには実務的な知見もあるはずなので、ちょっと気になって読んでみました。
(ChatGPT)
『きみに冷笑は似合わない。SNSの荒波を乗り越え、AI時代を生きるコツ』は、山田尚史さんが2025年3月に日経BPから出版した本です。山田さんは『ファラオの密室』で第22回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した小説家であり、東京大学・松尾豊研究室出身のAI研究者、さらにマネックスグループ取締役兼執行役も務める経営者です。
この本では、SNS上で広がる冷笑的な態度や、AIがもたらす社会の変化にどう向き合うかについて、山田さんの多面的な視点からアドバイスがまとめられています。特に、斜に構えるのをやめて、自分の夢に向かって一生懸命取り組むことの大切さが強調されています。
主な内容としては、AIの進化が仕事に与える影響、SNSとの健全な付き合い方、フェイクニュースが蔓延する時代のコミュニケーション術、そして成功するための心構えやスキルなどが取り上げられています。これからの時代を前向きに生き抜くためのヒントが詰まった一冊ですね。
【目次】
はじめに 令和の世には夢が足りない
第1章 本当のところ、AIで世の中はどれぐらい変わるのか
2020年代は人類の歴史の転換点か
AIの歴史と、今我々が立っている場所
一般化された仕事のコストはゼロに近づく
どれだけ複雑で難しくても、相応の価値があれば仕事は自動化される
すべての仕事に影響がある。ただし、変化には順番がある
それでも企業にAIがなかなか導入されないのはなぜか
自動化された世界で、あなたの仕事は「ボトルネック」を探すこと
コラム AIに創作はできるのか
第2章 タイパにとらわれず、時間割引率を見直す
「5分にまとめられた映画」は映画か
現代のビジネスは、瞬間的なドーパミンの奪い合い
報われないかもしれない、という恐怖を乗り越える
目の前の年収を1割上げることにこだわるな
信頼はお金に変えられるが、お金で信頼は買えない
まずは、斜に構えることをやめる
コラム 燃え尽き症候群について
第3章 SNSの荒波を乗り越える方法
人はSNSに1日2時間以上を費やしている
SNSで有名になることは本当に価値があるのか
アテンションエコノミーに身を投じるなら、その覚悟がいる
タイムラインをながめても『シンデレラ』にはなれない
SNSで文句を言うより、行動して変える
情報の拡散には責任が伴う
SNSで「何者かになる」ことはあなたの人生の最終目標だろうか
コラム VRとAIは自己変革への希望となるか
第4章 フェイクとハルシネーション時代のコミュニケーション術
情報流通の変化により、経験はその価値を増していく
悪意のあるフェイクと、悪意のないハルシネーション
ビジネスパーソンの必須スキル:空・雨・傘を区別する
あなたは上司にどのような情報を提供すべきなのか
文章は短いほど価値がある
重要な概念には名前がつく
エンジニアの職業的美徳がコミュニケーションを妨げる
相手の頭の中はわからない。だが常に想像し続ける
「メタ思考」の癖をつける
口が軽い奴は信用されないし出世もしない
コラム 空はいつの時代も青いか
第5章 経営者になってわかった、成功するための心構えとスキル
なぜ、私は経営者の道を選んだのか
一生懸命やる。そのために、自己理解を高める
やりたいことと得意なこと、どちらを仕事にすべきか
スペシャリストとジェネラリストのどちらを目指すか
今日から使える会社で昇進するための裏技
あなたはルールの中で生きている
今ある人事制度や組織体制には理由がある
会社が果たすべきミッション
会社のビジョン・バリューに沿って仕事をする
起業家はどのようにリターンを得るのか
資本主義的成功は、人生の最終目標ではない
コラム 資本主義を家庭に持ち込んではならない
第6章 自己責任主義の功罪
「自己責任思考であるべき」ではない
成功の要因を努力に求める人々と能力主義の罠
世の中を確率モデルでとらえる
習慣を変えたければ、まずアイデンティティを変える
人は、自分で思っているほど自分のことをわかっていない
それはそれとして、自己責任思考でいると得することが多い
あなたにとっての自明の理も、不都合ならば無視される
他人を変えるより、自分の行動を変える方が早い
おわりに 大切なのは、自分の人生を一生懸命生きること
1章はまあ期待通り。
AIの現状をわかりやすく説明してくれます。
この分野、日替わりで進化してますからね。
その先端を教えてくれる訳じゃないけど(そんなことはできない)、ベースとなる考え方はフォローしてくれています。
2章以降はどうだろう。
SNSやフェイクが社会に広がっている現状に合わせているところは「今」をフォローしてるけど、全体としてはビジネスマンの基本スタンスとして、常識的な内容になってるんじゃないかな。
もちろん「昭和」の末に社会人になった僕が社会に出た時に身につけた常識とはズレて来てるけど、30年以上サラリーマンやって来て、その中でアジャストして来た感覚には近いものがあります。
ビジネス書ブームの頃の自己啓発本との違いは「自己責任主義」に対する距離感でしょうか?
そういう考え方が「得」になるところはあるけど、絶対的なもんじゃないし、他人に押し付けるもんじゃない。
ご本人が自己責任主義を掲げていながらも、こういうスタンスなのは今っぽい。
サンデルの能力主義批判にも目配りされています。
とは言え、60歳目前でサラリーマンの第一線から身を引こうとしている僕が読むような本じゃないかなw。
大学生の息子や娘…は読みたければ読めばいいけど、オススメすんのもどうですかね。
こういうのって自分で見つけて読んで見る気にならないと、身につかないでしょう。
まあ相談でもされたら薦めるかな。
して来んだろうけどw。
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