鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

誠実で、フラットなインタビュアーぶりに驚きました:読書録「幸福への道」

・幸福への道
著者:岡村靖幸
出版:文藝春秋

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岡村靖幸さんが「結婚への道」と言う題名で対談をしているのは少し前から知っていました。
熱烈なファンということではないけれども、岡村ちゃんの事は結構好きだったので「読もうかなぁ」とは思うことあったものの、結局手は出さず。
本書はその「結婚への道」につながる対談シリーズになるんですけれども、じゃあなんで今回読む気になったかと言うと、店頭で見かけてその表紙が気に入ったからと言う軽い理由w。
まぁ、そんなもんでしょ。


<概要>
『幸福への道』は、シンガーソングライターの岡村靖幸さんが、22人の多彩なゲストと「幸せとは何か」をテーマに語り合った対談集です。この対談は、2018年12月から2024年まで『週刊文春WOMAN』で連載され、2024年11月26日に文藝春秋から書籍化されました。

ゲストは、講談師の神田伯山さん、芸人の千原ジュニアさん、俳優・歌手の伊藤蘭さん、エッセイストの能町みね子さん、ミュージシャンの川谷絵音さん、モデル・俳優・歌手の小林麻美さん、台湾の政治家オードリー・タンさん、小説家の髙村薫さん、料理研究家の土井善晴さん、日本文学者のロバート・キャンベルさん、環境活動家のアイリーン・美緒子・スミスさん、ダンサーの田中泯さん、ミュージシャンのスパークスさん、報道カメラマンの宮嶋茂樹さん、作家の村田沙耶香さん、僧侶のネルケ無方さん、ミュージシャンのショーン・レノンさん、歌手・俳優の吉川晃司さん、漫画家のよしながふみさん、ミュージシャンの斉藤和義さん、元放送作家の鈴木おさむさん、落語家の立川談春さん。
さまざまな分野で活躍する方々が登場しています。

各対談では、ゲストそれぞれの視点から「幸福」についての考えや経験が語られています。岡村さんは「幸せになるためのハウツーはありません。でも、前向きに生きていくための指針になるのではないかと思います」と述べています。

この本は、多様な価値観や生き方を知ることで、自分自身の「幸福」について考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
(ChatGPTサーチ)


読んで一番驚いたのは岡村ちゃんがインタビュアーとして、すごく誠実でフラットなスタンスだっていうことですね。
中でも触れられてますが、結構事前準備をしてインタビューに臨むようですから、相手に対するリスペクトが基本的にあるというのが1番大きいでしょう。
もっと趣味的で尖った感じになるのかなあと事前に勝手に予想してたんですけど、それは完全に裏切られた感じです。
対談相手の考えを引き出すと言う点では、過去読んだインタビュー集の中でも、割と上位に入るんじゃないかと思う位。
こんな才能が岡村ちゃんにあるとはなぁと、今更ながらw。


対談の相手はどうやって選んでるんですかね?
初めて会った人もいるようですから、編集者側がリクエストすると言うのもあるようです。
もちろん岡村ちゃんが会いたいと言う人をピックアップするケースも。
ここら辺も変なこだわりがなくて、それが全体のフラットな雰囲気につながっていると言うのもあるのかもしれません。


まぁ、とは言っても面白が出るって言う点で言うと、やっぱりミュージシャンとのインタビューが面白いですかね。
川谷絵音
吉川晃司
斉藤和義
文芸春秋とは因縁もある川谷さんが出てきたときの緊張感と言うよりは、苦笑混じりのインタビューの雰囲気はなかなか楽しいです。
吉川晃司との若き日の話の中に出てくる。もう1人は尾崎 豊…なんでしょうね。
現在、進行形の「親友」斉藤和義との対談は岡村和義っぽくてホンワリします。
そういうのが面白いんだけど、そういうのばっかりじゃないって言うところが、本書の良いと気もします。


「結婚への道」も読んでみるかなぁ。
…まぁ、やめときましょう。
こういうのはやっぱり現在進行形がいいですから、
もしこの対談集の続きが出るようだったら読むかもしれません。
まぁそれよりは岡村ちゃんや岡村和義の新しい曲を聞かせてくれた方が嬉しいですけど。


#読書感想文
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#岡村靖幸