Netflixオリジナル・ドキュメンタリーシリーズ。
数年前にもゲイツのドキュメンタリーはありましたが、あちらがビル・ゲイツのパーソナリティに焦点を当ててたのに対して、こちらは彼が現在興味を持っている分野についてのドキュメンタリーになってます。
ゲイツ財団の宣伝?
まあ、そう言う側面も無きにしも非ずでしょうがw、テーマとして興味深いのを取り上げてるのも確かです。
AIに関しては、ChatGPT4が出た位のタイミングでの収録なんですかね?
そこから既にいろいろな機能の向上がこの分野では見られているので「道徳、倫理観が重要」と言う結論はそれはそれで正しいと思いますが、やや牧歌的な雰囲気にも思えます。
ネットにおけるフェイクに関しては、ビルゲイツ自身がその対象にもなっていると言うこともあって、全体としては戸惑いが感じられる印象。
確かにネットってもっと良いものになるんじゃないかなと思ってたんですけどね…
決定的な解決数が見えないって言うところが何とも苦しいです。
地球温暖化に関しては、ビルゲイツ自身が結構力を入れている分野の1つでもあると思います。
最近そういう本も書いたんでしょうかね。
その著作に沿った内容でまとめられていました。
技術革新をコアとしながら着実に前進をしている。
だけど、それは事態の進行に間に合うのだろうか?
富裕層の問題について言えば、これまたビル・ゲイツ自身が対象となっています。
ビル・ゲイツは、巨額の資産を寄付し、自分自身の責任を果たそうとしていますし、増税に対しても理解を示しています。
だからといって、すべての富裕層がそういう考えを持っているわけではないし、そもそもこのような極端な格差ができることが、果たして人間社会にとって必要なことなのかどうなのか
批判的な側面が強いいパートだったと思います
マラリアの撲滅ついては、おそらく成果が出ることが見えている分野。
技術的にはメドがついてると言ってもいいかもしれません。
問題はそれを実行するにあたって、社会的に受容が可能なのかどうか。
技術ではない所での取り組みが重要と言う点がこのパートだと思います
全般的に面白く僕は見ることができました。
現代社会における極めて大きな課題を取り上げていると言うこともありますしね。
ポイントはよく整理されていると思いますよ。
ドキュメンタリーとしての面白さと言う点では、ビル・ゲイツのクレイバーさと熱心さは認めるとして、むしろ彼は戸惑うところが面白く見えました。
娘とSNSについて語るところや、温暖化について若い活動家に焦りをぶつけられるところ、格差問題で富裕層の存在意義にクリアな切り口を示せないところ…
彼や彼の財団が地球の課題に熱心に取り組んでいることは理解できるけれども、ある意味、その存在自体が次の世代への橋渡しを求められていると言うことなのかもしれないなぁ…とか思ったりして
まぁスケールのむちゃくちゃ小さいところでは、僕自身もそういうポジションにいるってことなんでしょうけどw。
時間があるときに興味があるテーマから見ていく位がちょうどいいシリーズなんじゃないかと思います。