鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

コレ、主人公、倉島じゃないやん:読書録「暁光の街」

・暁光の街 公安外事・倉島警部補
著者:今野敏 ナレーター:浅木俊之
出版:文藝春秋(audible 版)

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今野敏作品は「隠蔽捜査」シリーズをメインで追っかけながら、気が向いたら他の作品・シリーズも…って感じのお付き合いです。
しかし作品、多いですからねぇ。
で、audible でもフォローしようかな、とチョイスしたのがこのシリーズです。
公安外事・倉島警部補シリーズ。
…でもこの第一作の主人公って、倉島じゃなくて、殺し屋ヴィクトルですよね?


サマリー
公安外事・倉島警部補シリーズ第1弾!
元KGBの日露混血の殺し屋が日本に潜入した。彼を迎え撃つヤクザと警視庁外事課員。 冷戦時代の大スキャンダルがやがて明らかに。

(audible より)


登場した時の倉島は、やる気のないサラリーマン根性に浸った公安の刑事。
この腑抜けっぷりには実にイライラします。
それに比べるとヴィクトルの方はプロ根性が骨の髄まで…で、圧倒的な強さを持ちながら、計略にも優れ、時には人情も垣間見せたりして…
って、どっちが主人公やねん!
ですw。


まあ物語の構図としては、このプロフェッショナルに出会うことで、腑抜けの倉島と、プロ野球上がりの極道・兵頭の二人の人生に転機が訪れる…って話なんで、ヴィクトルが魅力的に描かれる理由もあるんですけどね。
それにしてもなぁ。


続編にもヴィクトルは登場するようです。
その後のヴィクトルをフォローするために続きを聴いてもいいかな。
アクションはかなり気合が入ってて、読み甲斐(聴き甲斐)もありますから。
倉島警部補がちゃんと成長してんのかなってのも気にはなりますしねw。