・後宮の烏
著者:白川紺子
出版:集英社オレンジ文庫
本屋で見かけた時、息子が「読みたかった」と言ったら、妻も「図書館ボランティアの友人から薦められた」と言うので、購入してみました。
僕もちょっと気になってたんで。
たしかに面白いといえば、面白い。
テイスト的には「薬屋のひとりごと」に近い感じでしょうか。
(最近、僕はあっちの方は原作より、コミックスの方を読んでるんですけど)
中華系の王朝を背景に、後宮を舞台にしたミステリータッチの連作短編…というスタイル。
本作はあっちよりはズッとファンタジー寄りになってはいます。
それぞれが「抱えるもの」を抱えていて、それが一気に解決するわけじゃないけど、それなりに折り合いをつけていく…って流れです。
この本では4本の短編が収められていて、連作としては、ある意味、壮大な「裏歴史」が明かされながら、「それなり」のオチがつきます。
「まあ、結構いいオチじゃない?」
って感じなんですが、これ、シリーズになってるんですよ。
さて、こっからどう展開するのやら?
「続き」を読むかどうかは、家族の意見を聞いてかな〜。
なんか、変に恋愛モードとかに流れていくと、白けそうな気もするし。
大半の読者は「そっち」を期待してるんでしょうけどw。