鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

いい感じでおさまってるんですが…:読書録「後宮の烏」

・後宮の烏

著者:白川紺子

出版:集英社オレンジ文庫

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本屋で見かけた時、息子が「読みたかった」と言ったら、妻も「図書館ボランティアの友人から薦められた」と言うので、購入してみました。

僕もちょっと気になってたんで。

 


たしかに面白いといえば、面白い。

 


テイスト的には「薬屋のひとりごと」に近い感じでしょうか。

(最近、僕はあっちの方は原作より、コミックスの方を読んでるんですけど)

中華系の王朝を背景に、後宮を舞台にしたミステリータッチの連作短編…というスタイル。

本作はあっちよりはズッとファンタジー寄りになってはいます。

 


それぞれが「抱えるもの」を抱えていて、それが一気に解決するわけじゃないけど、それなりに折り合いをつけていく…って流れです。

この本では4本の短編が収められていて、連作としては、ある意味、壮大な「裏歴史」が明かされながら、「それなり」のオチがつきます。

「まあ、結構いいオチじゃない?」

って感じなんですが、これ、シリーズになってるんですよ。

さて、こっからどう展開するのやら?

 


「続き」を読むかどうかは、家族の意見を聞いてかな〜。

なんか、変に恋愛モードとかに流れていくと、白けそうな気もするし。

 

大半の読者は「そっち」を期待してるんでしょうけどw。