鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「大笑い」させてもらうつもりだったんですが…:読書録「悔しみノート」

・悔しみノート

著者:梨うまい

出版:祥伝社

f:id:aso4045:20201008122158j:image


<「ジェーン・スー生活は踊る」のお悩み相談コーナーから生まれた本>

 


…ってことで、「これは楽しく笑えそう」と、深く中身もチェックせずに購入したんですが…。

 


…いやぁ、なんだろ。

笑えるとこもあるんですけど、全体としては…「しんどい」。

一気に読み終えたので、「読ませる」のは間違いないんですが、「楽しめる」って感じじゃないんですよね。

「25歳」?

若さってのは確かにあります。

 


その自尊心の高さ、現実とのギャップから生じる自己評価の低さ、拗らせちゃった「嫉妬心」、そういった諸々に対する嫌気、その果ての自己評価のマイナスの連鎖…

 


自分にもそう言うことがあった。

それを乗り越えてもきたんだけど、それを抱えるだけの体力がなくなってることも、また確かで…。

なんか、身につまされるというか、羨ましいというか、不思議な読後感でした。

 


「はじめに」

にこのスタートの経緯が記されていますが、そっから出てきたのが、こんなもんだってのがまた…。

f:id:aso4045:20201008122207j:image

いや、「才能」はあるよ。

それがどういう方向に向かっていくのかは、僕にも分かんないけど。

 


基本的には「嫉妬心」をキーにした映画・ドラマ・本・演劇等の「評論集」みたいなもんかな〜。

でもそこに収まらない「何か」こそが読みどころと言いますか。

 


「読ませる」ものは確かにあるし、作者の「今後」が見てみたい気持ちにもなります。

…ちょっと心配なとこもあるけど。