鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

少しずつ「自分」を見つける:映画評「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」

Netflixオリジナル。

事前知識としては「LGBTQ版シラノ・ド・ベルジュラク」。

まあ、基本的枠組みはその通り。

でも、落とし所は…。

いい映画でした。

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アメリカの田舎町。

出口のない閉塞感を感じる高校生。

…と来ると「フットルース」?w

 


でも本作で登場人物たちが見つけるのは、もっともっとパーソナルで、内面的なもの。

だけど決定的でもある。

作品の終わりで彼らは「何者か」になってる訳じゃないけど、その一歩は確実に踏み出している。

そういう意味じゃ、邦題の「付け足し」も悪くないかもね。

 


シラノだと、彼が代筆する友人(クリスチャン)は「付け足し」っぽくて救われないけど、本作でその役回りをする「ポール」はしっかり「主人公」格を務めてます。

彼の「いいヤツ」っぷりが本作の見どころの一つ。

 


もっとコメディっぽいかと思ってたけど、そこは抑えめなので(笑えるシーンは結構ありますが)、前半はちょっとヌルく感じるかなぁ。

ちょっと見るものを選ぶとこもあるかもしれません。

 


僕は好きです。こういうの。