Netflixオリジナル。
事前知識としては「LGBTQ版シラノ・ド・ベルジュラク」。
まあ、基本的枠組みはその通り。
でも、落とし所は…。
いい映画でした。
アメリカの田舎町。
出口のない閉塞感を感じる高校生。
…と来ると「フットルース」?w
でも本作で登場人物たちが見つけるのは、もっともっとパーソナルで、内面的なもの。
だけど決定的でもある。
作品の終わりで彼らは「何者か」になってる訳じゃないけど、その一歩は確実に踏み出している。
そういう意味じゃ、邦題の「付け足し」も悪くないかもね。
シラノだと、彼が代筆する友人(クリスチャン)は「付け足し」っぽくて救われないけど、本作でその役回りをする「ポール」はしっかり「主人公」格を務めてます。
彼の「いいヤツ」っぷりが本作の見どころの一つ。
もっとコメディっぽいかと思ってたけど、そこは抑えめなので(笑えるシーンは結構ありますが)、前半はちょっとヌルく感じるかなぁ。
ちょっと見るものを選ぶとこもあるかもしれません。
僕は好きです。こういうの。