続編も公開されてて、好評な様ですが、ようやく1作目を。
「ボーダーライン」
メキシコの麻薬戦争のドロ沼に巻き込まれたFBI女性捜査官(エミリー・ブラント)。
何がなんやら分からん状況に振り回され、とんでもない暴力と理不尽の世界の中で、自分の価値観・正義感が役立たずであるコトを思い知らされます。
このヒロイン視点で物語は終盤まで展開。
まあでも、結局ヒロインは部外者/観光客。
「地獄」に住んでるのはベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンの方なんですよね。
特にデルトロはドップリで、だから終盤、ヒロインから視点が外れ、デルトロの視点になってから「地獄」が立ち上がる。
第2作にはエミリー・ブラントは出演してない様だけど、「地獄」の物語にツーリストは不要ってことなんでしょうね。
3作目に地獄の住人として再登場ってのも、チョット期待しちゃいますがw。
いやぁ、しかしデルトロ、ええっすなぁ。
ヒロインにチョット見せる優しい素振りに、彼の過去にある哀しさが滲み出るようで、それでいての非情な行動。
原題の「SICARIO」は「暗殺者」の意で、デルトロを指しています。
そう言う意味じゃ、2作目の方が題名にマッチしてるかも、ですな。
食わず嫌いせずにサッサと本作を観て(ココまでエンタメとして面白いと思ってなかったんで)、公開で観とくべきやったなぁ。
ネットに落ちてくるのが楽しみです。