鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ディックの元ネタはどんなだっけ?:読書録「アンドロイドの夢の羊」

・アンドロイドの夢の羊
著者:ジョン・スコルジー 訳:内田昌之
出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)

アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)


「老人と宇宙」シリーズの作者による冒険SF。
もちろん題名通り、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を下敷きに
…してんのかな?w
確かに昔読んだんだけど、頭ん中じゃスッカリ「ブレードランナー」に上書きされちゃってるんだよね、ディックの原作。
この冒険ノリは、どっちかて言うと、映画っぽい気もするんだけど…


まあ、そう言う「?」は除いたとして、面白い冒険SF小説だったのは確かです。
冒頭の「悪ノリ」も僕は好きですね。(オナラでエイリアンを殺害すると言う…w)
どうもこっち路線に作者は進んでるようで、それはそれで楽しみではあります。


欲を言えば、ラストがあっさりし過ぎではないかないか、と。
ここら辺には「ブレードランナー」ばりの余韻が欲しいところ。
そう言うの、作者は好きじゃないのかもしれませんがねw。