鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

面白い!…伝記映画じゃないけどw:映画評「スティーブ・ジョブズ」

ジョブズの伝記映画はいろいろ出てるけど、これはマイケル・ファスベンダー主演、ダニー・ボイル監督のやつ。
AmazonVideoで観ました。(サンダーバードで大阪から帰るときに)
いやぁ、時間を忘れました。


スティーブ・ジョブズ


Macintosh、NEXST、iMacの商品発表会の「前」の数十分をそれぞれ描くという、かなり大胆な構成で、それで「スティーブ・ジョブズ」という「人間」を描き出す…つもりがあったのかどうかは知らんけどw、実に「観せて/魅せて」くれます。
ジョブズのパートナーとしてジョアンナ・ホフマン(ケイト・ウィンスレット)を配し、「ジョブズ」という人間を浮き立たせる存在として、ウォズ(セス・ローゲン)、ジョン・スカリージェフ・ダニエルズ)、アンディ・ハーツフェルド(マイケル・スタールバーグ)という実在の人物との対峙が描かれます。
そしてもちろん、実の娘「リサ・ブレナン」も。


ジョブズのプレゼンが入念な準備とリハーサルによるモノであることは今や有名ですが、そうはいっても毎回こんなゴタゴタがあるはずもなくw、フィクションなのは間違い無いんですが、それが実に上手く描けています。
個人的にはウォズとの関係がねぇ。
あの「決別」には胸が痛くなります。(ちゃんとフォローがあるけど)


ストーリー的にはジョブズの出生が、彼の人間性に影を落とし、それがスカリーやリサとの関係にも…みたいな流れになってますが、そんなのは「どーでもいい」ですw。
「エンタメ」としてよくできてますよ、これは。
もちろん、ジョブズの人生やアップルの製品のこと知らないと「?」ですので、そういう意味で「伝記映画」としては失格かもしれませんが、知ってる人には「エンターテインメント」として本作は実に楽しめます。


マイケル・ファスベンダーは全く「スティーブ・ジョブズ」に似せようとしてないですけどねー(褒めてますw)。