・マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 圧縮
マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
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マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 冲方丁
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マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
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出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)
ここんところ、意識してSF作品に手を出してます。ちょっと「未来社会」のバリエーションを見てみたくなって…ってとこでしょうか?
で、多分、日本の最近のSF小説のちょっとした盛り上がり(それほど目立ちませんがw)のきっかけになったであろうコレ。
「天地明察」以降、何となく作者は「時代小説」ジャンルと思われがちですが、「出」はこっちなんですね。
文章がちょっと「詩的」なところもあって、なかなか味のある作品です。
SF的な設定もなかなか面白いですね。
そこら辺、「虐殺器官」よりも、個人的にはコッチを買います。ま、個人的にハードボイルドのりが好きってのもありますが。
ただヒロインの設定がちょっと…。
少女売春婦で、その経歴から依存症気味ってのは分かりますし、そこからの「脱却」が作品のテーマってのも納得。
…納得なんですが、どーもこの「グジグジ」ぶりが…w。
な〜んか、イラついちゃうんです。
中盤のカジノ・シーンでヒロインが「独り立ち」を見せるあたり、なかなか読ませるのは確かなんですけどね。
あとまあ、この手の作品、何でこうも「未来社会」が暗いんでしょうw。
「そうじゃないと話が盛り上がらない」
まあね。
本作なんかはベースが「ハードボイルド」ですから、特にそうかもしれません。
でもなんか、もうちょっと「普通」な感じで、そこに「未来」を感じさせてくれる設定があってもいいような気がするんですよ。
「科学技術」に対して、そういうノーテンキな時代は終わっちゃったってことなんでしょうかね?(映画の「her」なんかは、そこら辺のバランスも好きです)
さて、本作。続きがあります。
どーしよーかなぁ。
「面白い」のは確か。
でも、ちょっと暗すぎる…。
ちょっと時間を空けて…ってとこでしょうかね。
もしかしたら、そのままフェイドアウトしちゃうかもしれませんがw。