- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/09/23
- メディア: 単行本
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「ピアノの森」+「四月は君の嘘」?
作者が読んでるかどうかは知りませんが、僕の印象だとそんな感じですねw。
でも面白かったですよ。
ページを繰るのがもどかしいような感覚もありました。
作者としては「物語」としての枠は枠として(これは結構マンガチックw)、
「音楽(クラシック)を文章でどう表現するか?」
ってことを考えて書いたんじゃないでしょうか。
登場人物のキャラクターに合わせ、色々な「表現方法」を試していて、そのバリエーションが楽しめるっていうのはあります。
あまり抽象的にならないように、具体的なイメージを持ち込みながら、ベタな表現は出来るだけ避け…と、これはこれでなかなかチャレンジングなんじゃないか、と。ゴシックロマン的ストーリーで表現したあたりは、ギリな感じもありましたがw。(俗な方での)
国際色豊かなコンテストなのに、結局主要関係者がみんな「日本がらみ」ってのはどうかなとは思いましたけどね。
漫画との近似よりも、こっちの方が個人的には気になりました。少なくとも「ホフマン先生」については日本との「血筋」の設定は外した方が良かったと思います。
作者になんらかの「思うところ」があるのかどうかは知りませんが。(あんまり思想的背景とか知らないんで)
まあ楽しめる作品だったのは確かです。
登場人物たちが取り組むクラシック作品も聴いてみたくなりましたしね。誰かSpotifyかApple Musicでプレイリスト作ってくれないかなぁw。