鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

その「嘘」は最初から分かっている:読書録「四月は君の嘘」

四月は君の嘘(全11巻)
著者:新川直司
出版:講談社Kindle版)


土曜日にロードショーのはしご(「ゴストバスターズ」「X-MENアポカリプス」)して、そこで広瀬すずの実写化映画の予告編を見ました。
「海街ダイアリー」「ちはやふる」でお気に入りの女優さんになった「広瀬すず」の最新作ということで興味を覚え、Kindleを見てみたら、「1巻」(コミックは全11巻)が無料になったので、試し読みということでDLして…
一気に最終巻まで読んじゃいました。
…泣かされた。


評判は聞いてたんですけどね。
まあしかし10代(コミックは中学生)の青春恋愛ドラマなんか、さすがにもうはまらないだろうと…。
確かに「恋愛」という意味じゃね。
しかし「親子」そして「音楽」。
ここでドップリ。
そしてラストで「恋愛」にも…。


親が子供に託すもの。
それでも子供が超えていくもの。
6、7巻はここで号泣w。


ワンピースの作者が音楽表現に嫉妬するみたいなコメントをしてた記憶があるんですが、これはもう、本当に素晴らしい。(クラシックという意味では「のだめ」や「ピアノの森」がありますが、一頭地抜けてると思います)
ストーリー、キャラクターの設定、そして音楽表現が最高に絡み合うラスト(11巻)はちょっと見たことがないレベルの表現です。


「君の嘘」
それはほとんど最初からバレバレ(鈍感君以外はw)。
しかしその「嘘」があったればこそ、語られなかった「言葉」がある。
その「言葉」がラストに胸を打ちます。


…う〜ん、映画、どうしようかなぁ。
ここまで完成度の高いもの見ちゃうと、ちょっと怖いっす。
(しかしこれで「少年マンガ」。
確かに「対決」はありますがね)