鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

なんか、もう一つ...:読書録「ジョニー&ルー 掟破りの男たち」

・ジョニー&ルー 掟破りの男たち
著者:ジャック・ソレン 訳:仁嶋いずる
出版:ハーパーコリンズ・ジャパン(Kindle版)

ジョニー&ルー 掟破りの男たち (ハーパーBOOKS)

ジョニー&ルー 掟破りの男たち (ハーパーBOOKS)



なんか気軽に読める本がないかな。
...という事で、書店で見かけて、ちょっと気になってた本書をDL。新しい文庫シリーズだけど、ハーレクインとかを取り扱ってるトコのようですね。


まあ「気軽」っていう意味では、「期待通り」。
じゃあ、面白かったかっていうと、
「なんか、もう一つ」
ってトコでしょうか。


主人公のコンビ。
これはナカナカ楽しいんですけどね。キャラ立ちした二人が減らず口を叩きながら右往左往するってのは、僕の好みでもあります。
ただまあ、なんか全体的に焦点が絞りきれてない印象があるんですよ。
主人公二人は、言ってみれば「義賊」。
そうなると、知恵とトリックを駆使した...みたいな展開を期待しちゃうんですが、そこは「力任せ」っていう...w。
あと「敵」の狙いもなんか納得しがたいというか、なんというか。終盤になって明らかになる「お宝」も、なんだか「はあ、そうですか」って感じだったんですよねぇ。
こういう「壮大系」な展開ってのは、「ダビンチコード」以来の流行りなのかもしれませんが、本書に限って言えば、主人公たちのキャラを活かすには、もっとタイトな話にした方が良かったんじゃないかと思います。


ま、ラストまで投げ出さずには読むことができましたし、主人公のキャラに好感が持てるってのは重要なポイントでしょう。
でも、じゃあ続編がでたら読むかっていうと、「?」。
読んで損したって気分はないけど、オススメするのは「微妙」ってところでしょうかね。