鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

怖いもの見たさに・・・:映画評「ルパン三世」

「ロクなもんじゃないだろうなぁ…」
と思いつつ、怖いもの見たさもあって視聴。
…う〜ん、中途半端。
良くも悪くも、もっと突っ込んで欲しかったかなぁ、と。



「ルパン三世」


タイトルロゴで本作が「アニメ」の実写化を目指していることが明確に示されています。
その観点からは、キャストの選定は「合格点」じゃないでしょうか。敢えて言えば、「峰不二子が…」ですが、これは誰がやっても難しいw。その中で「黒木メイサ」は頑張ってると思いますよ。


最近のルパンはスペシャルドラマが中心ですが、その一本ならこう言うのあるかな、と。一番最近に見たのはコナンとの共演作でしたが、アレよりはマシなんじゃないかなぁw。
ただそんなものを「実写化」する理由があるか、ですよね。
ここのところスピンオフのアニメが作られていて、その出来が上々との話も聞きますが(僕も一本だけ見ました)、志ではそちらに落ちるような気がしますw。


ルパンの場合、「キャラクターの掘り下げ」が一番重要。
特に「峰不二子」と、「銭形警部」との関係性は作品のトーンや質に大きく影響すると思います。
そういう観点からは、本作はアニメ(特にパート2)の最大公約数的な設定であり、その分、「浅い」印象が残ります。
個人的には「峰不二子」とはもっとドライに、「銭形」とはプロ的に対峙するスタイルが好きなんですがね。
ま、ここんところは「人それぞれ」ではあるでしょうが、そこまでの「思い入れ」が感じられないのが本作の最大の「欠点」だと思います。
役者たちの「化けっぷり」への熱意は買いますがw。
(あとこれで2時間超えはないですね。90分にまとめるべきでしょう)


続編?
ないでしょうw。
あってもよっぽどのことがないと観ないでしょうな。
正直、「ルパン三世」って作品の寿命はとっくに尽きてると思ってるんですよ。個人的には「カリオストロ」で幕を下ろしています。
「やはり山田康雄が亡くなった時に…」ってのは言っても詮無いこととは思いますが…。