鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「ゴースト・スナイパー」

・ゴースト・スナイパー
著者:ジェフリー・ディーヴァー 訳:池田真紀子
出版:文藝春秋(Kindle版)

ゴースト・スナイパー

ゴースト・スナイパー



「リンカーン・ライム」シリーズ第10作。
前作の「バーニング・ワイヤー」は書籍を買うか、電子書籍化を待つかで逡巡し、結局発売からだいぶ遅れて書籍で購入しましたが、本作からはリアル書籍と電子書籍が同時発売。
即座に購入しちゃいました。
価格も同じなんだから、もう少し待っても良かったかもしれませんがね(セールとかあるだろうし)。
まあ、でもこのシリーズは大好きなんで、仕方ないかw。



相変わらずのジェット・コースター
相変わらずのドンデン返し



もはや「ドンデン返し」はディーヴァーの「看板」になっているので、正直「驚き」は無くなっていますがw、それでも
「こう来るかねぇ」
ってのはあります。
それに伴って、一抹の「苦さ」も本作には。
これでいいの?ホントに。
でもよく考えると、ここにはスカッとする「正解」はないんですよね。
そういうエリアにまでこのシリーズが踏み込んできていることこそ、最大の「驚き」かもしれません。



リンカーンとサックスの関係も、安定しつつ、一歩前進。
これが僕が本シリーズに最も求めること。
最後の「選択」は、このシリーズを続ける上においては「正解」でしょうか。
ディーヴァーだから、またひっくり返す可能性はありますがw。



正直言って、シリーズ初期の新鮮さはもうありません。
その分を題材の新鮮さと、主人公の人間関係で読ませる。
そういうシリーズになってます。
「ぬるい」?
そうかもしれませんが、僕は好きですよ。相変わらずね。