鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

メリー・ポピンズが救いにきたのは・・・:映画評「ウォルト・ディズニーの約束」

実話に基づく、映画「メリー・ポピンズ」秘話。
ま、ホントのトラヴァース夫人はもっと辛辣なキャラクターだったようです。
エマ・トンプソン演じる映画の彼女も相当なもんですがねぇ。




「ウォルト・ディズニーの約束」



予想ではチョット捻りの効いたコメディ色のあるドラマ…だったんですが、予想以上に良い作品でした。
基本的にはコメディ。
でもその背景となる「ドラマ」は軽いもんじゃないです。
原題は「バンクス氏を救いに」。
その意味がディズニーに語られるシーンは胸を点かれます。
そしてラストシーン。
「チム・チム・チェリー」のメロディが切ないんですよねぇ。



僕は「立派な社会人」と胸を張れるほどの人間じゃありませんが、コリン・ファレル演じる「父親」ほど破滅的な人間ではないと思います(多分)。
でも子供たちにとって、あれほど心に残る「父親」としての存在感があるか。
これは自信ないですね。(そのことがヒロインにとって良いことだったのかどうかってのもありますが)



正直言って「メリー・ポピンズ」は、曲は良いんですけど、映画としては…って感じです。
原作との距離感も、
「トラヴァース夫人が抵抗するのも分かる」。
でもラストを考えると、もしかしたら本作で描かれた様な「裏話」があったのかも…と思わせたところで本作は成功でしょう。



まあ「父親」のみなさんにはオススメです。
泣けますよw。