・泥棒は選べない
著者:ローレンス・ブロック 訳:田口俊樹
出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)
「マット・スカダー」シリーズのローレンス・ブロックのもう一つの看板シリーズ「泥棒探偵バーニィ・ローデンバー」シリーズの第一作。
スカダーもブロックももう随分と読んでないですねぇ。
面白さには疑問はないんですけど、ちょっと「飽きてきた」っていうか・・・w。
このシリーズ、大昔に読んだような気はするんですが、手元にはないし、しかとした記憶もないんで、Kindle化されたのを試し(?)に購入しました。
で、読み終えたんですが、やっぱり思い出せないw。
読んでなかったかなぁ・・・。
改めて読むと、
「面白いことは、面白い。
でも
「この饒舌なスタイルは、今の自分には合わないかも」
という残念な感想。
勿論、「時代」もあるでしょうね。
何せ原書の出版が「1977年」。
四半世紀前ですからね。
風俗やら、テンポやら、モラルも含め、「一昔前やなぁ」って感じは否めません。
でもその古めかしさは案外気にならなくて、それ以上に文体および登場人物達の喋くりまくりが鼻についちゃいました。
それがこのシリーズの「面白さ」なのは間違いないのに!
(そして、かつての僕も楽しんでいたはずです)
まあこの感覚のズレそのものが「時代」なのかもしれません。
今のブロックがこうなのかも(近頃読んでないので)分かりませんしね。
という訳で、懐かしながらも第二作目以降は読まなくても良いかな・・・というのが今の僕の正直なところです。
ハヤカワにはこういう旧作の電子化はバシバシやってほしいんですが。