鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「星籠の海」

・星籠の海<上・下>
著者:島田荘司
出版:講談社(Kindle版)



すげー久しぶりの島田作品。
「眩暈」だっけ?最後に読んだの?



何で読む気になったか?
1 瀬戸内が舞台(しかもスタートは松山/興居島)
2 電子書籍になってる
3 何か年末のミステリランキングに入ってた
「何となく」ですな、正直なところw。


まあそれなりに楽しんだんだけど、ちょっとバランスが悪いかなぁ。
上巻のある人物視点の話は、後々の展開とのバランスを考えると長過ぎるだろう。
何か「呪い」も中途半端な扱いになってるし。
「星籠」もなぁ。
これ、読んでたら早い段階で察しがつかない?
そこに絡む少年の話も、また中途半端で・・・etc,etc
「御手洗潔シリーズって、こんなんだっけ?」
ってのが正直な感想になる。
何か御手洗潔が政府組織の委任を受けて国際犯罪に挑戦するって流れになってるんだけど、違和感はあるけど、ホームズもそんな感じがあったから、これはまあいいかな、とは思うけどね。



全体的に言えば、
「まあ楽しんだけど、本格推理小説じゃないな、これは」
という評価です。
個人的にはゴリゴリの本格推理で来て欲しかったんだけどなぁ。