鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

思ってたより悪くなかった。・・・期待値は相当低かったけどw。:映画評「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」

前作(第3作)の「なんじゃこりゃ?」感がスゴかったんで、全く期待してなかったものの、ここまでシリーズを観てきた「義務感」みたいなもので、iTunesレンタル。
しかし予想してたほど酷くはなかったです。
シリーズを見てない人には全くオススメ出来ませんがねw。




「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」



「警察組織の劣化」「事なかれ主義からの隠蔽体質」「官僚と現場の対立」・・・みたいなところをテーマの中心に据えたのは正解でしょう。
これは第一作にも通じるものですし、ナンダカンダ言っても、「踊る」のピークはあそこだと思いますからね。



一方で「コメディ」的な部分は、最早痛々しいレベル。
「スリーアミーゴ」はまあ、笑わせてもらいましたが、冒頭の捜査や「ビール」を巡るドタバタはどうでしょう?
あれって「警察組織」としてもマズいんじゃないですかね。
その一方で「正義を胸に」って言われてもなぁ。



犯人サイドの動機も、「正論」の部分もありながら、微妙に「私怨」が混じってて、これじゃあ乗り切れません。
本来ここは青島や室井にも突きつけるべき「正義」であるはずなんだけど、その葛藤がスルーされちゃってるのは作品としての厚みを削いじゃってると思うんですが。
最後の決着が「公安」ってのも、「うーん」・・・。
あと、「すみれさん」は結局どうしたの?



「THE FINAL」になってるけど、「ラスト感」はあんまりなかったような気がします。
「新たなる希望」?・・・どこが?w



なんか2、3年経ったら、続編が出てきそうな・・・。
その時はスルー・・・できるかしらん?