鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる」

・統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる
著者:高橋洋一
出版:光文社新書



相変わらずビシバシ切れまくる高橋洋一氏の作品。
読んでると、
「何でこんなことが世間の人は分かんないんだ!」
と思っちゃう。
読む前は自分もそうだったのにねw。


本書を僕は電子書籍で読んだんだけど、コレは判断ミスだったかも。
統計・確率を取り扱うだけに、本書には数式が結構出てくる。でも何かiPhoneの小さな画面だと、それをユックリ考えながら見る気になれないんだよねぇ。
まあ元々数字オンチだから、紙で見ても変わらんかもしれんけどw。
それを読み飛ばしても論旨はしっかり伝わるあたりは、ナカナカの作品です。


読みどころとしては、統計・確率的に「東電処理」や 「日銀政策」を論じてるトコかな。
日銀政策なんか、この作者の「毎度 」ではあるけど、大震災が切実性をそこにもたらしている。
「東電処理」の官僚的思考ってのは古賀氏も論じてたけど、本書の指摘もほぼ被っている。
彼らにしてみれば、ハードランニングが当然なんだろうなぁ。


政策としては個人的には賛成できないとこもある。
でもベースとなる思考法は多いに参考になるよ。
思考トレーニングとして一読しては如何でしょう?