・間違いだらけの子育て 子育ての常識を変える10の最新ルール
著者:ポー・ブロンソン、アシュリー・メリーマン 訳:小松淳子
出版:インターシフト
子供ができると、どうもこの手の本は目に付くようになる。
具体的な「子育て」スキルの本は勿論、「情操教育」がらみの本やら、「叱り方」アドバイス、「知育」もの、「手遊び」マニュアル、
「子育てママの精神的サポート」的な本もアレヤコレヤ(その割りに・・・だけどw)。
そんな中でも、「最新科学理論による子育て理論」ってのは、ツイツイ手にしてしまう分野。
「そうそう上手く行くもんかよ」
と基本的には実は思っているので、そんなに次から次には読んでないんだけど、それでも何冊かは読んだなー。
雑誌なんかにそういう理論が紹介されてるケースも少なくなくて、個人的には割と「馴染み」なんだよね。この分野w。
本書で取り上げられるルールはこの「10」
1.ほめられる子どもは伸びない
2.睡眠を削ってはいけない
3.触れ合いを増やしても、差別はなくならない
4.子どもは正直ではない
5.IQは生まれつきの能力ではない
6.きょうだい喧嘩を、叱るだけではいけない
7.親との対立は、絆を強めるため
8.頭より、自制心を鍛えよ
9.子どもの攻撃性はマイナス要因ではない
10.言葉を覚える早道を誤るな!
乳幼児向けの「ルール」もあるけど(「10」とか)、割と対象となる子どもの範囲は広い(中学生くらいは入る)。
まあ、色々読んできてたから、あんまり「ええっ!そんな!」ってなのは個人的にはなかったけどw、「ああ、そうだったな」って再確認する感じはあって、悪くなかった。
「睡眠」の話は、「寝る子は育つ」だから当然なんだけど、ハイティーンまで影響するってのは、ちょっと驚きではあったかな?
こういうのを読んでて一番思うのは、実は、
「子育て理論って科学的に確立してるわけじゃなくて、結構アヤフヤ。時には後から出てきた理論で180度ひっくり返させられることもある」
ってことだったりするw。
「ベイビー・アインシュタイン」なんか、ショックだったろうと思うよー。
だから読む側としては、
「100%信じ込んじゃいけない」
ってことが重要なんだよね。
そして求められるのが、
「子どもの反応を良く見る」
「子どもとコミュニケーションをシッカリとる」
・・・みたいな「王道」だったりするんだけどw、それはまあそうだろう。
それでも親のサイドにバイアスが掛かってる可能性はどこまで行っても払拭できないんだけど、これはもう仕方ない。
「子育てに近道はない」
要はそういうことですナ。