鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

コロンに泣かされました:読書録「永遠のおでかけ」

・永遠のおでかけ

著者:益田ミリ

出版:毎日文庫

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作者のお父さんが亡くなられる前後のことを書いた、連作エッセイ。

 

「益田ミリって、<難しい>ことを、簡単な言葉で、上手に描いてくれるのよね〜」

 

と先に読んだ妻が言ってましたが、ほんとそうですね。

 

益田ミリ。

 

名前はもちろん知ってましたし、本屋でよく見かけもしてたんですが、最近まで読んだことはなかったんですよ。

少し前にある方が、

「益田ミリって天才」

って褒めてらっしゃる記事を読んで、一冊、マンガ作品を読んでみました。(「世界は終わらない」)

「あ〜、確かにねぇ」

と思いはしたものの、そこまでハマる感じもなかったんですが、このエッセイには「やられた」って印象。

 

「難しいことを簡単に」

 

いや、ホントそうですね。

美麗で凝った文章ではないんだけど、簡潔で簡単な言葉で、微妙な機微を上手にすくいあげてくれている感じがします。

「今の時代」

っぽいとも言えるかな〜。

 

200ページ弱の作品なんで、一気に読めます。

最後には単行本未収録のエッセイが一本。

チョット「後日譚」っぽいんですが、ここで「トドメ」を食らっちゃいましたw。

「もうおらんのやけど」記憶は不意に時間を呼び戻す時がありますから。

 

 

#読書感想文

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