鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」…よりは的中率は高いと思います:読書録「2040年の未来予測」

・2040年の未来予測

著者:成毛眞

出版:日経BP社(Kindle版)

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僕は割と「成毛ファン」なんですが、ここのところあまりにも出版数が多いのでw、ちょっと遠ざかっておりました。

でもどうやら「出版」をひと段落させるおつもりのようですね。

「じゃあ、お付き合いしましょうか」

というのと、年末年始に読むのにふさわしいかと思って、本書を購入しました。

 


いわゆる「未来予測」もの。

「未来予測は当たらない」ってのが定説ではありますが、本書は「現在ある技術の延長線上で<2040年>を予想する」という内容なので、比較的「的中率」は高そうです。

ま、その分、「ええ!そんな!」みたいなことはありませんが、それでもここに書かれてることが実現したら、そりゃ社会は様変わりですな。

 


体系立てて記述されてるものでもないようですが、大きく以下の4パートに分かれています。

 


①テクノロジー

②経済(年金、税金、医療費)

③衣食住

④自然災害

 


②と④は暗いトーン。

ただこれは的中率も高い分野。

そこら辺を①③で取り上げられているテクノロジー(キーは5G・6Gによる情報の大量・即時流通)でどこまでカバーできるかってのが、今後の20年の日本社会の大きな命題になるんじゃないかなぁ。

そこに「希望」はある。

ただその「実行力」が、日本社会にあるのかどうか。

 


案外、「コロナ」はその実行力を後押しするかもなと思ったりもします。

そこが全然「ダメ」だったのが露わになったのが今までのコロナ対策の経緯だったとは思うんですが、その「ダメさ」加減があまりにも明確だっただけに、さすがに手を入れる方向に動くのではないか…と。

「デジタル庁」や河野大臣の「行政改革」の流れはその表れのようにも思います。

 


もっとも今現在は「第3波」の最中で、この動きもどうなるかってところもありますが(菅政権への信頼度が下がっているので)。

本書でも指摘されてる個人情報のデジタル一本化・把握(今はマイナンバーをキーにやろうとしています)は絶対に必要だと思うんですけどね。

 


ここがうまく乗り切れないようだと、日本社会全体を考えるんじゃなくて、「個人」としてのあり方を考えざるを得ないということかもしれません。

その観点からも「テクノロジーの見通し」は重要なので、本書は役に立つと思います。

 


2040年。

75歳かぁ。

自動運転と医療技術の進歩には期待したいなぁ。