・犬(きみ)がいるから
著者:村井理子
出版:亜紀書房
我が家でも犬を飼うようになったんで、なんとなく「雰囲気」を感じておきたくなって衝動買いw。
琵琶湖畔でラブラドール・レトリバー(ハリー)を飼う翻訳家の作者による、写真付きのエッセイ本です。
カバーしてる期間は、月齢3ヶ月〜1年の期間かな。
もちろん「仔犬」なんですが、あっという間にデカくなって、作者を振り回すようになります。
そのドタバタが微笑ましくて、
「いやぁ、大型犬は大変やなぁ」
と読んでたんですが、後半、事態は急変。
作者が心臓病で入院・手術となり、ベッタリ過ごしてたハリーと(一時期にせよ)離れて過ごさなければならなくなります。
後半からは、この「子離れ/親離れ」が作品のトーンとなる印象。
読んでて痛感するのは、
「ちゃんとトレーニングせんとあかんわ」
と同時に、
「トレーニングしたら、良い距離感での関係を構築することができるんやな」
人懐っこくて、こちらを100%信頼してくれる犬は可愛い。
でもその可愛さに負けて、ベッタリの関係性を作ってしまうと、距離感が取れなくなってしまって、閉じた関係になって、社会性を失ってしまう。
…いやはや、考えさせられます。
僕は我が家の犬とは「大人の距離感」を取りたいと考えています。
考えてるんだけど…まあ、つい、ねぇw。
でもそれじゃ行かんのだよね。
しっかりとトレーニングして社会性を身に付けさせる。
マルチーズなんで、体力的にしんどいってことはないけど、そういうことじゃないんですよね。
改めて「トレーニング」の必要性を痛感しました。
…というわけで、そんな顔して、誘ってもあかんで、こふく。