鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

うわ〜、無茶苦茶オモロいやんか:映画評「シカゴ7裁判」

まあ、「法廷もの」って結構な確率で面白いんですけどね。

しかしその点を加味しても、これはかなり面白かったです。

2時間10分。

全然、退屈しませんでした。

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観る前は、正直「お勉強モード」もあったんです。

ドキュメンタリーじゃないんで、「私はあなたの二グロではない」ほどじゃないにせよ、

「反戦や人権を巡る歴史を学ぶ」みたいなとこはあるんやろ〜な〜、と。

 


確かに「学ぶ」ところはある。

でも全然退屈しない!

むしろワクワクすらして観れるという。

それでいて、しっかり「今につながるリベラルの根幹」というものをしっかりと見せてくれます。

ブラックパンサーの党首ボビー・シールを巡るくだりにはしっかりBLMへの流れを。

腹立たしい判事や現政権の自分本位な正義の振りかざしには、昨今のどっかの政権への批判の眼差しを感じることができます。

同時に「上から目線リベラル」に対する批判の視線もここにはあるのかもしれません。

 


自らの「弱さ」や「打算」を直視し、それを認めることから「共感」と「連帯」が生まれ、そこから立ち上がる「勇気」

 


アメリカはこういうの好きやね〜。

そしてこういうことを掲げるからこそ、どこかでこの国の人々を信じたいという気持ちも出てくる。

いやぁ、ラスト、熱くなりましたw。

 


歴史上の「シカゴ7」の流れについて事前知識がなくても全然楽しむことができます。(僕もWikiを読んだくらいの知識しかありませんw)。

それでいて、当時の状況から今へ投射される問題意識を認識させるあたり、かなり出来の良い作品だと思いますよ。

ま、「所有代名詞」の下りは、ちょっと考えないと、ピンと来なかったけどw。

 


Netflixオリジナルだけど、もともとは劇場公開用に製作され、コロナ禍でネット配信になった作品。

出演陣の豪華さ、その演技合戦も楽しめます。

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オススメです!