鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

娯楽小説として申し分ないです:読書録「葬られた勲章」

・葬られた勲章<上・下 >

著者:リー・チャイルド 訳:青木創

出版:講談社文庫(Kindle版)

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トム・クルーズが映画化したことでも知られる<ジャック・リーチャー >シリーズの、日本翻訳の最新作。

日本では「最新作」ですが、本国で出版されたのは「2009年」、現在24作まで出版されているシリーズの13作目…と言うことです。

 


とは言え、それほど「時代」は感じさせませんがね。

「ウサマ・ビン・ラーディン/アルカイダ」が健在なのと、「スマホ」が登場しないくらいでしょうか。

(携帯電話を持ってないことで、リーチャーは揶揄され続けますが、今じゃそのポジションはスマホに取って代わられてますよね)

 


リーチャー・シリーズの特徴は「程よいミステリーと、激しいアクション」。

僕がシリーズで読んでるのは第1作と映画化された2作の原作だけですが、いずれもこの線です。

本作についても前半はミステリー展開、後半は「追いかけっこ」から、ちょいグロのアクション…となっています。

オチとしてはスカッとしない部分もありますが、まあそこは「マクガフィン」なんで、シリーズの「売り」の部分は高水準でクリアしてる作品と思います。

楽しませてもらいました。

 


まだ読んでない翻訳作もあるんで、「次」に行ってもいいんですが、このシリーズ、「当たり外れ」が大きいことでも有名なんですよね〜w。

行くなら、「前日譚」かな。

あっちは評判いいのでw。

 


まあ、「時間が空いたら、リーチャーがある」って覚えときゃいいか。

電子書籍は「欠品」をあんま気にしなくていいのが、良いとこです。