・自分の名前で仕事がひろがる「普通」の人のためのSNSの教科書
著者:徳力基彦
出版:朝日新聞出版
読んどいて何なんですが、僕自身はSNSを「仕事」につなげる気はありません。
個人的なメモ、備忘録…ってのが基本的なスタンス。
ただまあ、漫然とずっとやってきてるんで、「今のSNSってどんな感じなのか知らん?」ってのを確認する意味で、「夏の宿題」として選んだのが、「書くのがしんどい」と本書です。
SNS時代の「文章」という点で「書くのがしんどい」には気づかされることも多かったんですが、本書については「ビジネスにつなげる」という基本コンセプトが僕のニーズにないんで、
「ほほう?」
って感じで読みながらも、どっか他人事の感じもw。(いや、これ、作者のせいじゃなくて、僕のスタンスがズレてるだけなんですが)
でも30年ほどのサラリーマン生活を考えると、
組織の中でどういう風に承認をとっていくかとか、スタンスはどういう感じがいいか、
なんてあたりのアドバイスは的確だと思いました。
僕自身は意識して「仕事ど真ん中」のことは取り上げないようにしてるし、時代背景的にも「上司に承認を取る」って感じは考えもつかない頃からやってるんで、ココまでのことは全然してないのですが、「今」ならココまでやっておく方がいいかもしれません。
暴走しないように自分の「足かせ」にもなるし、組織に自分がそういうことをやってる…って表明にもなりますから。
(僕自身は会社のSNSをフォローすることで、「自分の発言は会社にも見られてる」って意識づけはするようにしてました。
SNSを始めたのは会社の方が後だけど)
「仕事」で使うということは「実名」でやるということ。
「仕事」を背景にした「実名」でやるということは、経済基盤も含めた「本人」の<表>の部分を(全てじゃなくても)晒して活動するということ。
そういう人が増えてきたら、SNS界隈も、もっと「普通の人」が馴染む、使いやすいものになるかもしれません。
「そうなって欲しいなぁ」
と僕は願ってます。
作者の狙いにはそこらへんにもあるのかもしれません。
「いや、自分の<裏><本心>を曝け出す場所がネットなんだよ!」
って向きもあるでしょうが、ぶっちゃけ、
「家のトイレでやって」
って感じかなぁw。
SNSって、もうそういう「場」じゃなくなって来てると思うし、なくして行かなきゃいけないんじゃないかと。
他人の<本音>を冷静にスルーできるほど、残念ながらヒトは合理的・論理的であり続けられないようです。
(政権への批判とか、弱者の主張とかってのは別の話ですし、そういうのは<本音>とは言わないでしょう。
しっかりとしたファクトとロジックを持って<主張>すべきことと思います)
「発信のポイント」とか、炎上対応のポイントとか、具体的なことも改めてタメになります。
取り急ぎ、紹介された方達のSNSをフォローしたりして…。
いや、「ビジネス」につなげるつもりはないんですよ。
相変わらずw。