鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「仕事」で使う人が増えれば、ネット界隈ももうチョイ正常化するかも。:読書録「『普通』の人のためのSNSの教科書」

・自分の名前で仕事がひろがる「普通」の人のためのSNSの教科書

著者:徳力基彦

出版:朝日新聞出版

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読んどいて何なんですが、僕自身はSNSを「仕事」につなげる気はありません。

個人的なメモ、備忘録…ってのが基本的なスタンス。

ただまあ、漫然とずっとやってきてるんで、「今のSNSってどんな感じなのか知らん?」ってのを確認する意味で、「夏の宿題」として選んだのが、「書くのがしんどい」と本書です。

 


SNS時代の「文章」という点で「書くのがしんどい」には気づかされることも多かったんですが、本書については「ビジネスにつなげる」という基本コンセプトが僕のニーズにないんで、

「ほほう?」

って感じで読みながらも、どっか他人事の感じもw。(いや、これ、作者のせいじゃなくて、僕のスタンスがズレてるだけなんですが)

でも30年ほどのサラリーマン生活を考えると、

組織の中でどういう風に承認をとっていくかとか、スタンスはどういう感じがいいか、

なんてあたりのアドバイスは的確だと思いました。

僕自身は意識して「仕事ど真ん中」のことは取り上げないようにしてるし、時代背景的にも「上司に承認を取る」って感じは考えもつかない頃からやってるんで、ココまでのことは全然してないのですが、「今」ならココまでやっておく方がいいかもしれません。

暴走しないように自分の「足かせ」にもなるし、組織に自分がそういうことをやってる…って表明にもなりますから。

(僕自身は会社のSNSをフォローすることで、「自分の発言は会社にも見られてる」って意識づけはするようにしてました。

SNSを始めたのは会社の方が後だけど)

 


「仕事」で使うということは「実名」でやるということ。

「仕事」を背景にした「実名」でやるということは、経済基盤も含めた「本人」の<表>の部分を(全てじゃなくても)晒して活動するということ。

 


そういう人が増えてきたら、SNS界隈も、もっと「普通の人」が馴染む、使いやすいものになるかもしれません。

「そうなって欲しいなぁ」

と僕は願ってます。

作者の狙いにはそこらへんにもあるのかもしれません。

 


「いや、自分の<裏><本心>を曝け出す場所がネットなんだよ!」

 


って向きもあるでしょうが、ぶっちゃけ、

「家のトイレでやって」

って感じかなぁw。

SNSって、もうそういう「場」じゃなくなって来てると思うし、なくして行かなきゃいけないんじゃないかと。

他人の<本音>を冷静にスルーできるほど、残念ながらヒトは合理的・論理的であり続けられないようです。

(政権への批判とか、弱者の主張とかってのは別の話ですし、そういうのは<本音>とは言わないでしょう。

しっかりとしたファクトとロジックを持って<主張>すべきことと思います)

 


「発信のポイント」とか、炎上対応のポイントとか、具体的なことも改めてタメになります。

取り急ぎ、紹介された方達のSNSをフォローしたりして…。

 


いや、「ビジネス」につなげるつもりはないんですよ。

相変わらずw。