鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

まあ、そう言うとこも…w:読書録「一人称単数」

・一人称単数

著者:村上春樹

出版:文藝春秋

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たまたま読む前にこの村上春樹評を読んでました。

 

<村上春樹が好きな男性は苦手という女性の理由を考える>
https://note.com/bar_bossa/n/n9e710ab504dd

 


FBに書いた僕のコメント。

 


<いやぁ、笑ったw。

有料記事ですが、ちょこっと引用。

 


<で、ここからは僕の想像なのですが、たぶん女性は「村上春樹を好き」という男性を、「ちょっとナルシストで、ちょっと自分を趣味が良くて、世の中を斜めに眺めていて、他の人より頭が良い人種と勘違いしている、ちょっとよろしくない男」と思っている気がするんですね。>

 


<女性は「村上春樹が好き」という男性から、その「孤独が好き」というのを嗅ぎ取っているのではないでしょうか。「もうそのモラトリアムは卒業してよ。そのやれやれっていうの、もう良いよ」って感じているのではないいでしょうか>

 


妻も林さんに賛同してました。

 


やれやれ。

 


ちなみに林さんにとっては江國香織さんがこのポジションのよう。

実はあんまり読んだコトないんで、読んでみたくなりましたw。>

 

 

 

…で、その後に昨日発売の村上春樹の最新短編集を一気読みw。

 

 

 

いやぁ、なんか引っ張られますねぇ。

「ナルシスト」っぷりと言うか、「モラトリアム」っぷりと言うか、なんかそう言うのを探しながら読んじゃうと言うか…。

で、まあ、確かにあるんですよ、これがまたw。

(そう読まれる可能性がある…って意味です)

 


本作で一番面白かったのは(表紙のテーマにもなってる)「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」でしたが、そう言う面を感じさせるのも、これが一番だったりして。

(次に気に入った「謝肉祭(Carnaval)」にもそう言う気配。この学生時代のエピソードはちょっとヒドイ)

書き下ろしの「一人称単数」は、そう言う面への「自己解釈」的な面もあるかも…ですが、その解毒ぶりも「ビミョ〜」w。

 


じゃあ、面白くないかって言うと、かなり面白く読めるんですけどね、これが。

短編集らしいバリエーションもあるし。

表紙もちょっとチャレンジングな印象。(描いてるのは漫画家の豊田徹也さん)

読む価値はあると思います。

「好きだ」って女性に言うのは憚られるかもしれないけどw。