鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

フツーに面白い:読書録「合理的にあり得ない」

・合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

著者:柚月裕子

出版:講談社文庫

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読むなら映画化された「孤狼の血」あたりがいいのかもしれませんが、なんかチョット重そうな感じがしたんでw、ここら辺から。

罠に嵌められて弁護士資格を剥奪された美人探偵と、東大&IQ140の天才助手が活躍する短篇集(5作)です。

期待通り、「軽く」読めましたw。

 


「探偵と助手」なんですけど、事件そのものは「推理で解決」という訳じゃなくて、「トラブルシューティング」。

でもって相手を「騙して」解決するパターンなんで、ジャンルとしては「コンゲーム」ものって感じですかね。

二人の関係も「主従」というよりは「バディ」。

どっちかっていうと、解決の道筋をつけるのは「助手」の方だったりしますw。

 


読み終えた感想としては、

「普通に面白い」。

スラスラと読めて、関係性もスッと頭に入ってくるのは、エンタメ作家としては上出来なんじゃないでしょうか。

主人公コンビもなかなか魅力的に仕上がっています。

まだ続編は書かれてないようですが、出たら読んでみたいとは思いました。

 


結構、作品は出てるようですから、何作か読んでみようかな?

とりあえずは「文庫」になってるのから…。