鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

まだそこまで怖くない:読書録「ゴーストハント1  旧校舎怪談」

・ゴーストハント1  旧校舎怪談

著者:小野不由美

出版:角川文庫

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そもそもは「十二国記」の新作(白銀の墟玄の月)読もうかなぁと思ってたんですよね。

ただ4巻もあるし、シリーズの流れもスッカリ忘れちゃってるし、じゃあ読み返すとすると、これまた沢山読まなきゃいけないし…

と逡巡してるところに見つけたのがコレ。

小野不由美のデビュー作。

ティーンズ文庫で出版されて(それで2、3作読んだはず)、その後リライト出版(これは未読)。

本作はそのリライト版の文庫化になります。

 


全7作。

途中でギブしちゃってるけど、そもそもがティーン向けだから読みやすいし、それくらいなら最後まで読めるかも。

…とこちらに鞍替えした次第ですw。

 


半分くらい忘れてましたが、キャラが勢揃いするあたりで、

「あ〜、こんなんやったわ〜」

と記憶が蘇りました。

惜しみなく、立ったキャラが1作目から勢揃い…ってのが本作の読みどころでもあるんですが、読み返してみると、結構キャラの扱いに格差が…。

色気巫女が大活躍(?)に比べて、破戒坊主は影薄いでしょうw。

ここら辺がまだ、こなれてないかな〜。

 


「怖さ」の方も、「屍鬼」なんかに比べたら、軽い軽いw。

今となってはラストの「返し」もちょっとパターン化してるかなぁ。

ここら辺、ティーンズ向けって感じですが。

 


じゃあ面白くなかったかというと、そんなことはなくて、一気に読んじゃいました。

リライトしても「ティーンズ向け」ってところは変わってないですが、これはこれでいいんじゃないかなぁ。

息子も娘も「ホラー」ギライなんで手にとるかどうかはなんとも言えませんが、中高生が読むには質の高い、良いエンタメ小説なのではないか、と。

「ホラー苦手」のおっさんが楽しめるくらいw。

 


一応、続きもボチボチ読もうかとは思ってます。

あんまり怖くなってきたら、やめるかもしれませんがw。