鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ある意味、トンガった意見をお持ちのお二人w:読書録「最後の授業 完全版」大林宣彦、西原理恵子

・最後の授業 完全版 大林宣彦

・最後の授業 完全版 西原理恵子

出版:主婦の友社

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NHKで放映した「最後の授業」を書籍化した2冊。

…って番組の方は見てないんですけどw。

 


まあ、当たり前の話ですが、「相変わらずですなぁ」って感じではあります。

 


西原さんは「女の子の自立」について、やや過激&下品wな話っぷりで、でもまあ的を射た話をしています。

土佐女子退学から、エロ本挿画時代、身銭を切った体験漫画に、アルコール依存症&DV旦那…とサバイバーとしてはかなりの経験をお持ちですので。

個人的には鴨ちゃんの話を美談にし過ぎたのと、ダーリン(高須さん)を放置し過ぎってのがマイナスですがw。

「娘に…」

と思って購入したんですが、この「下品っぷり」にはちょっと躊躇しちゃいます。

(妻は「いいんじゃない」と言ってますw)

 


大林監督もまあ、「相変わらず」。

ただここまで「反戦」を強く打ち出したのは(書籍では)あまりなかったかも。

個人的には「映画におけるフィロソフィー」のあり方ってのには思うところもあるんですが、大林監督について言えば、確かに一本筋が通ってる。

3.11以降はさらにその傾向が強くなって、結果として僕について言えば、大林作品から足が遠のいちゃてると言う…w。(内容より、上映時間かな、ハードルは)

「余命宣告」されながら作品を撮り上げ(花筐)、「最後の授業」(放映は2018年)から、更に新作を完成させてらっしゃいます。

なんかマダマダお元気な気もしなくもない(そうあって欲しい)。

「海辺の映画館」、観に行こうかな。

 


2冊とも気楽に読めて、それでいてエッセンスは伝わる本になってます。

この二人の話は、どっかでは聞いといた方が良いと思いますし。

そういう意味じゃ、入門書としてイイじゃないかなぁ。