鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

暴走っぷりには呆れるけど、新味もあって楽しめます:読書録「森の捕食者」

・生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者

著者:アンドリュー・メイン 訳:唐木田みゆき

出版:ハヤカワ文庫

f:id:aso4045:20200213172425j:image


「生物学者」というか、正確には「生物情報工学者」。

「生物学」のデータをベースに、IT技術を駆使して、「パターン」を導き出す…ってな感じでしょうか?

その「パターン」を連続殺人に…ってところが、このシリーズの「新味」です。

 


…とは言え、この主人公。

大人しくPCの前に座ってるタイプじゃない。

…どころか、色んなところに顔をだし、口を出し、やっちゃいけないことに手を出して、とんでもない行動に移ってしまう。

という、傍迷惑なタイプ。

読んでても、

「おいおい、なんでそんなことを…」

ってのが少なからずありましたw。

 


この「暴走」っぷりと、アイデアの「新味」のバランスをどう取るかによって、評価は分かれますかね。

僕はまあ、辛うじて「OK」…かな。

作者は有名なマジシャンでもあるようですが、物語の「見せ方」には達者なところがあると思いますよ。

 


翻訳は既にシリーズ2作目も出版されています。

さて、どうしようかなぁ。