鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

Being Alive:映画評「マリッジ・ストーリー」

「カイロ・レン」(スター・ウォーズ)のアダム・ドライヴァー

「ブラック・ウィドウ」(アベンジャーズ)のスカーレット・ヨハンソン

によるNetflixオリジナル作品。

「アイリッシュマン」に並んで、ショーレースにも顔を出してますね。

 

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マリッジ・ストーリー

 


作品の構図としては、

「NYでの結婚生活で摩滅した妻の体験を、LAで離婚裁判をすることとなった夫が追体験する」

…と言う形。

観てて、夫の苛立ちや悪戦苦闘に同情しつつも、それは妻が経験し、耐えて来たことでもあるんだよな、と。

夫の子供への接し方やちょっとした振る舞いには「ん?」ってトコもあるしね(全く悪人じゃないんだけど)。

第一、最後の引き金を引いたのは夫の「浮気」な訳だしw。


もっとも妻の方も全くの「被害者」では終わらない。

離婚の話し合いに第三者(弁護士)を介入させたコト(このコト自体は彼女にとっては必要なステップだったんだけど)のしっぺ返しを痛烈に受けます。


離婚そのものの「決着」の<勝ち負け>は、まあ最後の二人のそれぞれの「ミュージカルシーン(?)」が象徴してる感じかな。

 


でも「離婚裁判(調停)」が終わっても、人生が終わる訳じゃない。

Life Goes On

子供の親として、人間同士として、二人の関係は続いていく。

そこに新たな「何か」が生まれるのかもしれないけど、「それはまた別のお話」。

 


大作SFアクションで演じるだけではない、深い演技を主人公二人は見せてくれます。(もともとそういう役者さんだったってのはあるけど)

思った以上に良い映画。

Netflix、やるなぁ〜。