prime videoでおススメされたのは、「MILES AHEAD」「ブルーに生まれついて」と続けてジャズ映画を観たからかなw。
でも本作。
確かに「ジャズ」を題材にはしてるんですが、「ジャズ映画」じゃあないですね。
坂道のアポロン
マイルスも、ベイカーも、「ジャズ」という音楽に取り憑かれていて、見方によっては「呪い」を受けているような存在。
その「呪縛」の中から、自分自身の「存在」そのものを削り出すような「音楽=ジャズ」が生まれてくる。
まあ、この構図そのものが「ファンタジー」とも言えなくもないですけどw、その後の彼ら(および周辺)の人生の歩みがそれを裏付けてもいます。
それに比べるとなぁ。
いかにも薄っぺらなんですよねぇ。
(ジャズバーでのディーン・フジオカのBut Not for Meとかねぇ…。
学祭のセッションは結構良かったと思うんですが)
原作はどうなのか知らないんですが、少なくともこの映画では「葛藤」はあっても、「呪い」は感じられない。(あくまでも「ジャズ」との関係。キャラ設定には結構重いものもあります)
だいたい、土の上を転がり回るような大ゲンカしたくせに、シャツが真っ白…とか、リアリティラインもどうかってとこ、少なくないですからね。
とはいえ、「青春ドラマ」と割り切れば、そこまで悪くはないかもしれません。
ちょっとBL風味ありの…w。
60年代の風景、坂の多い長崎の叙情
BGMとしての「ジャズ」ならば、まあ許容範囲かもw。
あ、でもラストの主人公のセリフ。
アレは、あかんかった…w。