・人生で大切なことは泥酔に学んだ
著者:栗下直也
出版:左右社
日本の古今の著名人の「泥酔ぶり」を列挙した作品。
「ここまで酒に溺れても、何かを成し遂げることはできる」
と心強く思うべきか、
「あの偉人にして、この醜態…」
と呆れるべきか。
まあ、大概は後者になりますわなw。
作者の筆致は偉人たちの醜態を見下すでもなく、かと言って持ち上げるわけでもなく(持ち上げようがないのが大半ですがw)、そのフラットな視線が読んでてナカナカ心地よいです。
作者自身、そこら辺に自信がないってのが、その背景なのかもしれません。
(取り上げられてる人物の中には「白壁王」「源頼朝」「藤原冬嗣」「大伴旅人」と、<歴史上の人物>が突然挟まったりしてるんですが、これはちょっとバランス上、どうかなって感じもありますけどね)
個人的には15年ほど前にタバコをやめて(当時は「休煙」と言ってましたが、もう吸うことはないかな。高くなっちゃったしw)、最近は「酒」との付き合い方を時々考えさせられます。
端的に言えば「弱くなった」w。
自分としては手術の影響もあるように思うんですが、単純に歳をとっただけかも。
そうなると「泥酔」…とまでは行かなくても、「ちょっと飲み過ぎたかな」って頻度が高まってるような。
…となると何となく、「自主的に飲む機会」が減って、やっぱり飲む回数が減ると、酒には弱くなって…と悪(?)循環中…です。
「いや、泥酔したって、何事かを為すことはできる!」
と言うほどの自信はないですしね。本書を読んでもw。
「酔って忘れたい」より、むしろ「酔ったことを忘れたい」と思うようになっているw。
酒の席はキライではないけど、そろそろ控えることも覚えんとなぁ
…って、50を過ぎて、言うことでもないかw。
…とか言いつつ、ビールが美味い季節になるのが嬉しかったりもして。