鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

個人的にはかなりフィットしました:読書録「接続戦闘分隊 暗闇のパトロール」

・接続戦闘分隊 暗闇のパトロール

著者:リンダ・ナガタ  訳:中原尚哉

出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)

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各種のデバイスやサイボーグ化で、人間がクラウドに接続される近未来社会。

「オーバーレイ」と言われるコンタクトレンズ型のデバイスを眼球に埋め込んだ兵士である主人公は、クラウドを通じて「侵入」してくる想像される「レッド」と呼ばれるAIに導かれて…


と言うのが本書の骨子。

なんだか「攻殻機動隊」を思わせる設定で、善・悪定かならぬ「レッド」の導きの元に、地獄巡りに駆り出されれ主人公の姿が描かれます。


<「あなたは使役されているのよ、中尉。目的は不明だけれども、この世界には人類の営みに介入する力が存在する。クラウドがつくられたときからそこを住処にしている。いまそれはわたしたちのあいだを徘徊し、あらゆる紛争や取引に浸透し、監視し、操作している。そのちからは人類の利益を一顧だにしない」>


その名は「人形使い」、あるいは「草薙素子」?w


デストピア的な世界観の中で、個人的な大きな悲劇を経験しながらも、主人公はヒーロー的な物語を辿ります。

作品は3部作のようですが、さてこれからどうなるのかな?

安易な「ビッグブラザーとの対決」的な展開しないといいんだけどなぁ、と思ってます。(本作を読む限りは、そんな感じでもないですが)


設定やガジェットの感じ、主人公のスタンスなんかが、かなり僕にはヒットしてて、すごく楽しめた作品でした。

(ちょっと題名がミリタリーSFに寄り過ぎてて、マーケット的にはどうかなぁとも思いますけどね。原題は THE RED First Light)


続編、早く出版してくれないかなぁ。