・沈黙のパレード
著者:東野圭吾
出版:文藝春秋
「ガリレオ」シリーズ最新作。
前作で渡米し、一旦はシリーズの終了を匂わせながら、久々の(3年くらい?)再開となります。
…ってまあ、割とアッサリ戻ってきてるんですけどねw。そこら辺に特段のドラマはなく、いつものメンバーが登場します。
作中、「容疑者Xの献身」に言及するシーンがあって、そこにシリーズものとしての繋がり(物語的には独立してます)を感じさせたりもしますがね。
個人的にはこのシリーズは短編向きと思ってて、それは本作にも同じように感じました。
基本的トリック(ここが大掛かりな科学的物理トリックなのが「ガリレオ」ですが)は一つですから。
トリックそのものが焦点でなく、それを巡る人間模様が長編版のメインとなるんですけど、個人的にはちょっとそれが面倒くさいw。
とは言え、「東野圭吾」ですから。
読み始めたら、一気に最後まで。読んでる間は十分に楽しませてくれます。
シリーズ再開を喜ぶ…ってとこまではないけどw、続きがあったらまた買っちゃうでしょうね。多分。
本書の後半には湯川教授がギターを弾くシーンが出てきます。
「福山雅治での映画化を意識してる!」
ってのが妻のコメントでしたがw、さてどうでしょう?(確かに唐突ではあります)
「真夏の方程式」の映画が良かったんで、観てみたい気はするんですが。