鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

改めて「幕末、メンドクセ~」:読書録「超現代語訳幕末物語」

・笑えて、泣けて、するする頭に入る超現代語訳 幕末物語」

著者:房野史典

出版:幻冬舎

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お笑いコンビ「ブロードキャスト‼︎」のツッコミによる歴史紹介本第2弾。

「戦国」に続いて、「幕末」となります。

前作は「戦国時代」と言いながら、ホボホボ「関ヶ原」と「真田三代記」でしたが、

http://aso4045.hatenablog.com/entry/2018/09/01/094620

本作は幕末のあれやらこれやらをカバー。

「風雲児たち」のようなこともなくw、ペリー来航から箱館戦争までってのは、妥当な線でしょう。


僕は結構幕末モノは好きなんで、割と小説・ノンフィクションは読んでる方。なんで、描かれてるエピソードは大体知ってたかな?

本書の面白さは、そういうところにも目配せしながら、全体的な流れを描いてるってとこでしょう。


でも読み終えて感じるのは、

「やっぱ、幕末ってメンドクセぇ」w。


各国との条約もいろいろ錯綜するし、尊皇攘夷と開国もなんかピンとこんし、敵味方もコロコロ変わるし…。

まあ大体、「明治維新」自体、

「尊王攘夷」から始まったはずが、何で終わった後は「文明開化」やねん!

ってノリですからねw。

ノンフィクションや小説では面白いけど、テレビドラマではナカナカ人気が出てこない…ってのもここら辺の「メンドくささ」故でしょうな。


本書自体はそういう「メンドくささ」を踏まえたうえで、結構わかりやすく、読み易く、面白くまとめてると思いますよ。

中学生の息子なんかには「オススメ」。

(個人的には高杉晋作の辞世の句の「解説」あたりは余計な気もしましたがw)


で、僕の感想は、

「やっぱ、オレ。佐幕派やわ」

龍馬も晋作も好きなんですけどね~。

でもヤッパリ強く心を揺すぶられたのは「会津戦争」だったりもして。

「明治維新150周年」

が今ひとつ盛り上がんないのも、こういうとこあるんじゃないかね。

 

薩長?

…けっ!