・老後の資金がありません
著者:垣谷美雨
出版:中公文庫
妻が読んで、「面白い」と言ってったのを、息子も続けて読んで、「面白かった」。
なんで、読んでみることにしました。
帯なんかの印象から、例えば「定年後」をフィクション仕立てにしたような「シミュレーション小説」かと思ってたんですが、ちょっと違いましたね。
http://aso4045.hatenablog.com/entry/2018/06/19/201200
いや、確かにそういうところもなきにしもあらずですが、これを読んで、「こうしよう」「ああしよう」って話ではありません。
それだと「年金詐欺」(まがい)にまで手を出すことになっちゃうw。
もっとコメディ色の強い、エンタメ小説です。
で、その意味では存分に楽しめる作品ではないか、と。
しかしまあ「定年後の夫」(本作の場合はその前にリストラされちゃいますが)ってのは役に立たんもんですね。
それでいて変にプライドだけはあって、話を混乱させてしまう。
いやはや、身につまされましたw。
作者には近作で「定年オヤジ改造計画」という作品もあるようです。
なんか、そっちの方が読むべき作品のような気も…。
そんな風に気軽に小説なんか買っちゃいかんのかもしれませんがねw。